第四章 3-3 連絡


「よろしかったのですか?」


 ナビに目的地を入力して、武たちはバイクに乗り出発していった。

 ふたりを乗せたバイクが見えなくなった頃、芦原は朱美に振り返って問うた。


「えぇ」

 静かに微笑んでいる朱美は、ずっと武たちが見えなくなった方向を見ていた。


「ミコトさんにとっても、おそらく武さんにとっても、これは必要なことでしょうから。でも――」


 ポケットから小型の端末を取り出した朱美は、登録した番号を呼び出して通話ボタンを押した。


「報告はしなければならないですね。そのように言われていましたから」

 数コールで出た通話相手に、朱美は武たちのことを報告し始めた。


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