「ああ、イサミ伯母さん、こんにちは」
とまれ、その日の早朝バイトを終えると普段のように高校へ通い、なんやかんやと授業を受け。
あっという間に放課後になって――あたしは通い慣れた従兄の神谷家を訪れる。
生垣に囲われた古い家で、庭付きのそこそこの広さの邸宅だ。住宅街にあるごく普通のあたしの家とは、全然違う。
あたしが『業界』に入った十年前は伯父伯母が家を空けがちで、広い家に従兄と、通いのお手伝いさんだけなんて時もあったけれど。
「リナちゃん。今日は少し早いのね?」
「ああ、イサミ伯母さん、こんにちは」
あたしが前庭に入ったところで、茶髪をショートボブにした活動的な女性――伯母のイサミとばったり遭遇する。
彼女は普段、役所勤めなのだけれど。
今日は仕事が早く終わって、早々に帰宅していたのだろうか。
「神事の準備があるから、早引けしてきたのよ。……ほら、うちの旦那だけには任せておけないし?」
疑問があたしの顔に出ていたのか、伯母はニヤと笑いながら言う。
神事というのは、神谷の家が管理している神社でのことだろう。
ちなみに神主というのとは少し違うらしい――というのも神主になるには神社本庁の定める資格やらが必要なのだけれど、叔父はそれを持っていないのだ。
「神事って……この時期だと、どんなものだったっけ?」
「んー、そんなかしこまったものじゃないし、見ていて面白いものでもないんだけどね。こればっかりは、一応、家業だし、この神事は五年に一度の……結構大事なものではあるのよ? それに、神事しかやることのないうちの旦那にとっちゃ、これも立派な仕事ではあるわけ」
などと、イタズラ気に笑う伯母は、相変わらず伯父を尻に敷いているのだろう。
何やら複雑な夫婦関係らしいのだけれど、あたしもそのあたりはあまり詳しくないので、それ以上の感想はないのだけれど。
「で、リナちゃん。今日は、いつもより急いでるような感じだけど?」
「ああ、そうだった。……イサミ伯母さんなら、ちょうどいいか。実は、ちょっと、気になる件があって……」
伯父も伯母も、直接的にはこちらの『業界』の人間ではないのだけれど、無関係というわけではない。
そもそも伯母が役所に勤めている理由の半分は、あたしたちの『仕事』で生じる諸々の軋轢を調整したり、関連情報を仕入れるためなのだ。
特に、今回あたしが従兄に相談しようと思っていたマツブシさん宅というのは町内でも度々問題に上がることなのだから、まさに伯母の管轄でもある。
なので、あたしはマツブシさん宅がきな臭いことを、そのまま伯母にも話すことにした。
「……なるほど。マツブシんとこのリョウセイは、小学生のときから悪ガキたぁ思ってはいたけど」
と、あたしの話を一通り聞いた伯母は、呆れた声で言う。
従兄からも聞いていた通り、やはりマツブシ宅の長男とやらは、本当に昔から近所の悪評が高かったらしい。
「こないだ、近所の居酒屋で昔の仲間らと半裸で騒ぎ起こしてたのはアタシも見たけど……そんときは『久しぶりの地元でハメ外してるんだろう』ぐらいにしか見てなかったのよ。ただ、役所では『女遊びが酷いらしい』とか『暴力癖が治っていない』『最近はマツブシの両親もオカシイ』っていう噂もあったわけで……リナちゃんがそういう『糸』を見たっていうなら、噂はガセじゃなかった感じね。そこまでのことになってるなら、レイヤのやつに『払い』をさせても……ああ、いや、そっちの判断はアタシがするべきじゃぁないか」
どころか、伯母のいいぶりだと、マツブシ長男とやらは今も相当ヤンチャらしい。
好青年で売っている俳優らしいのに、地元住民からの印象がここまで芳しくないとは。
「まあ、役所(こっち)の方でも、少し対応は考えてみるわ。もしも『払い』になるようだったら、役所はもちろん、警察との連携も必要になるわけだし……そっちの根回しもしとかないとね。こりゃ、旦那の手伝いは後回しになりそうだわ。……情報、ありがとね、リナちゃん」
「あー、うん。どういたしましてー」
最後にさらっと、伯父さんがかわいそうなことになってしまった気がするけれど――ここはあえて、気付かなかったことにしておこう。
とまれ、あたしの話を聞いた伯母は家の中へは戻らず、そのままスマホを取り出して「もしもし、アタシだけど……」と、どこかへ通話しながら敷地の外へ走っていってしまった。多分、役所の誰か、あるいは伝手のある警察内部の『協力者』などへの根回しなのだろう。あたしみたいな第一線で『仕事』をしている人間は、ただ目の前にある『悪縁』やらに向き合っているだけで良いのだけれど、それもこうした伯母らの尽力あってこそということだ。
そんな感慨に浸りながら、あたしは伯母とは対称的に落ち着いた様子で神谷の家へ上がり込む。途中、ワタワタと忙しそうに立ち働いていた伯父と遭遇したので「イサミ伯母さん、急用で手伝いできないって」と伝えてやり(「ひぃ」だの「うひゃぁ」「イサミさーん、あんまりだよぅ」だの情けない声を上げていたようだけれど、それが伯父の平常運転なので無視する)、そのままの足で従兄がいるだろう奥の間へ。
神谷家の奥の間は、掛け軸やら壺やらが飾られた無駄に広い和室で、同時に従兄の『表向きの仕事』場でもある。ちなみに従兄の表向きの仕事はシナリオライターらしく、ゲーム向けのシナリオを何本か書いているとかなんとかで――いや、今はそんなことはどうでもいい。どうやらシナリオ執筆をしていたらしい従兄が、和室にスーツ姿でノートパソコンのキーボードを叩いているという、いつも通りの「どこからツッコめばいいのか分からない姿勢(スタイル)」だったけれど、これも今は本題に全く関係なのでどうでもよいことだ。
「……俺にもはっきり分かる『業』の残り香が、あるな。……なにか、不穏な『縁』の切れ端でもあったか?」
「あら、話が早いわね。従兄さんが分かるってことは……やっぱり、なかなかヤバめになってきているのかしら」
ということで、あたしは先ほど伯母にしたのと同じ説明を従兄にもする。
もちろん、既に伯母が動き始めているということも、忘れずに伝えておく。
「……なら、『依頼』は今のところないが、今日明日にでも『縁切り』を実行すべきだろう。……母が動いてくれているなら、最悪でも役所からの『依頼』の形には持っていけるからな」
報告を聞き終えた従兄は、すぐさまそう断言する。
ちなみに『依頼』の形にこだわっているのは、あたしたちの仕事が慈善活動(ボランティア)ではあるけれど無償奉仕(ボランティア)ではないからだ。加えて特定非営利活動組織(NPO)や非政府組織(NGO)的な側面はあれど、採算度外視の偽善活動でもない。命を張ることもあるのだから、相応に、金銭(もらうもの)はもらう。それができず、困窮した『業者』が『悪鬼』へ堕ちてしまうというのが、うちの業界では一番恐ろしいことなのだ――もっとも、うちは『白蛇』の姐さんほどがめつくはないけれども。
かくして、早々にマツブシ宅の『縁切り』が決まったわけなのだけれど、そうなると問題がいくつかある。
「……リナ、確認だが、その『縁』のおおもとが誰なのかの特定は、まだなんだな?」
「ええ、マツブシさん宅から不穏な『縁』が伸びているのは分かるのだけれど……あたしの巡回時間やルート的に、最近は家人と一度も接触できていない。だから、それが具体的に誰から伸びているかは全然、分からない」
売れっ子俳優のマツブシ長男なんて不規則な生活だろうし、どうもその父母なども普通の家庭とは少し違う生活らしい。一方、あたしは現役の女子高校生だから、どうしても活動時間に制約があるわけで――マツブシ宅みたいに生活リズムが合わず調査がしづらい場合がままあった。それでも少し前までは、マツブシ夫妻の顔を見ることもあった気がしたけれど。そういえば不穏な『糸』を見るようになってからは、さっぱりだ。
ちなみに、この業界では「中卒で『仕事』につく」なんてことをしている人々も、実は結構いる。というのも『悪縁』を形成してしまう人々の調査などをするには、やはりどうしても不規則な生活になってしまいがちなわけで、途中まで高校に通っていても退学せざるを得なくなるなどの例が多いのだ。ただ、うちみたいに大きな『家』は一般常識を身に着けることや、一般人との交流を持つことに重きを置いている。それに、従兄や伯父伯母が言うには「下手に『悪縁』まみれの人間と同じ生活をしていると、自分も『悪縁』を生むようになってしまう」わけで、その意味でもあたしは無理な調査をするなと厳命されている。
ともあれ、そんなわけでマツブシ宅については、調査どころか見立てすらも上手くできていないのだけれども。
「……一応、俺とマツブシとは同い年で、小中は同じだ。……そのつながりで、少し、つなぎをとってみるか」
と、そこで従兄は苦いものを噛んだみたいな顔で言う。
ただ、その話は、あたしは聞いたことがなくて――
「えっ、同級生なの?」
「……学校も学年も同じだったが、同じ学級(クラス)になったことはないし、会話もほとんどしたことはない。……互いに、互いのことは認識していたはずだがな」
「ああ、そういう……」
一瞬、あたしの脳裏には先日『縁切り』をしたタナシの顔がよぎったけれど、彼は紛れもなく同級生だったか。
そもそも、昔から絵に描いたような優等生だったという従兄と、いまだに人々から苦い顔をされる問題児とでは接点も少ないだろう。
あるいはそういう「縁が薄い」相手だったからこそ、十年前に流川家がやったという『縁切り』の際に、この従兄が苦い思いをしたのかもしれないけれど。
「……ただ、伝手は辿ってみるが、間に合うとは限らない。……場合によっては、今夜、ないしは早朝には『払い』に出るかもしれん。……リナは、それまで休んでおくといい」
一般的に『払い』が必要な悪霊や悪鬼の活動が活発になるのは、夕刻から早朝だと言われている。
例外はいくつかあるけれども、いっそ「深夜しか活動しない」ぐらいの制限がある悪鬼悪霊なんていうのも多い。
だから『業界』の人間は昼間に寝て夜活動する夜型人間が多く、従兄もそれに近かった。
一方、あたしは普通の高校生をしているのでそれに付き合い切るのは難しく、その代わり夜七時や八時ぐらいに就寝したり、『払い』がありそうなときには夕方から仮眠をとったりするわけだ。
「あたしは、それでいいけど……従兄さんは、大丈夫?」
「……リナに心配されるほど、俺も弱くはないつもりだ。……ただ、その気持ちは受け取っておこう」
あたしが言外に込めたつもりの「マツブシなにがしというのは苦手な相手なのでしょう?」という意図を、従兄は的確に受け取って、そう言うものの。
やはり元同級生(のようなもの)という関係は、この最強従兄をしても心を曇らせがちな存在らしい。
そういえばあたしがタナシの縁切りを引き受ける際も、従兄はやけに気づかわしげだったのだけれど。
あれも多分、マツブシ長男との確執を思い出してのことだったのだ。
「流川家からの支援は……やっぱり過去に『縁切り』している相手だから、難しいのよね?」
「……そうだな。……そもそも、先日の件で『光剣』が負傷しているわけだから、どのみち難しかったわけだが。……考えてもみれば、その負傷も、今日このマツブシの件があるからこそのものだったのかもしれん。……もちろん、あくまでも先代『光剣』がした縁切りではあるから、今代『光剣』とは直接の『縁』はないわけだが。……流川家の神器【タケミカヅチ】は、そういう部分では融通が利かない」
従兄が珍しく苦い顔なのは、そのこともあるからだろうか。
彼の従妹(あたしにとっては従兄の従妹なので血縁は薄い)である『光剣』は従兄になついているし、従兄としてもまんざらでもない。
あたしも従兄には昔から世話になっていたけれど、『光剣』は数年間一緒に暮らしていた時期もあるとかで、本当の兄妹みたいな感じだ。
だからあたしに対する以上に、従兄は『光剣』をシスコンじみた溺愛傾向であるわけで――多分、内心、激おこなのである。
「……別に、『光剣』のことを気にかけているわけではないが?」
「あー、はいはい。そーゆーことにしておきますよー。……まっ、今回の『払い』が終わったら、一緒にお見舞いにでも行きましょ? あたしも、最近はセナちゃんと会ってなかったし」
仕事のことになると、親しい妹分なはずなのに頑なに『光剣』としか呼ばないあたりは、実に分かりやすい従兄ではある。
その証拠に、あたしがわざと「セナちゃん」と言ってやると、普段仏頂面なくせにぴくりと眉を動かして反応してしまう。
完璧人間じみた従兄だけれど、あくまでもそれは取り繕っただけのものなのだ。
本当、この従兄も、大概格好つけで――
「あーあ、男の子って、やっぱりメンドくさいわねー」
「……男だ女だというのは、関係ないだろうに。……これは、俺の性分だ」
あたしのからかいに、従兄は困った顔で応じる。
ただ、そのおかげもあってか、少し顔のこわばりも取れた気がする。
何よりも――あたしの目にだけ見えていた、少し危ない『糸』も、ほんの少しだけ穏やかになっている気がしたのだった。
その後、あたしが仮眠をとり始めたのが午後五時で、従兄に起こされたのが午後十時。
それまでの間に、従兄は突貫での接触や『調査』を終えていたらしく、あたしを起こすや「……今夜、今から『払い』だ」と告げられる。
これが『悪鬼』にまで至っていたのなら従兄が【スクルド】でさくっと始末するのだけれど――
「……進行が早いらしく、今夜中にでも『悪縁』を経ずに『悪霊』にまで至りそうだ。……ただ、現状だと『悪鬼』にまで至るには、まだわずかに足りない」
「なるほど。ってことは、従兄さんの【スクルド】でヤるわけにはいかないから、あたしの【アトロポス】で悪霊を切り離すわけね」
従兄の能力は本当に尖りすぎていて、普通の業界関係者なら大抵ができるはずの悪霊の『切り離し』作業ができない。
厳密にはまったくできないわけではないけれど、誤って悪霊が憑りついている人間の精神にまで損傷(ダメージ)を与えてしまいかねないので、よほどの緊急時でないとしてはいけないのだ。
だから『悪縁』と同様に、主にあたしが担うことになる。
ただ、これもそこまで簡単な話ではなく。
「あたしは『白蛇』みたいな器用なことはできないから、悪霊を切ると確実に『跳ぶ』わよ?」
あたしは念のための確認で、従兄に言う。
悪霊というのは絡まり固まった『悪縁』が生物的な姿かたちをとって、独立した意思や思考じみたものを生じるようになったものをいうのだけれど。これらは人々から切除する際、その反動で『跳ぶ』のだ。悪霊が意志的なものを持っているからというのも理由のひとつだけれど、あたしとしては単純に「ハサミで硬いものを切った際に飛び散る」感覚の方が近いか。そしてこの『跳ぶ』のが悪霊退治の一番厄介なところで、切り離され自由になった悪霊は『跳んだ』先で、自身を構成するのと似た色の『縁』を探し始め――本当なら全くの無関係だったはずの誰かに憑りついてしまう場合がある。
こうなると、またそこで悪霊を切り離す作業からしなければならなくなるわけで、散々追跡した後にそれをされると気力体力共に相当疲弊してしまう。ただ、それはまだマシなほうだ。もしも、万が一にも憑りつかれた人間の『縁』と悪霊の相性が良すぎると――稀に、『通りもの』と称される類の悪鬼へと変じてしまうことがある。これが本当に最悪な事態なわけで、要は「本当は悪鬼などになるはずがなかった人間への『払い』をしなければならない」ことになってしまうのだ。『払い』をしてしまうと、その人間の精神はズタズタの廃人同然になってしまうわけだから――本当に、そうなってしまうと遣る瀬無い。
だからそうならないように、できる限り悪霊が『跳ぶ』ことがないような技術に特化した『縁切り人』なんてのもいるにはいるのだけれども。
「……『白蛇』には事前に連絡をつけて『見て』もらったが、今回の案件の場合、あいつでも『跳ぶ』ことを防ぐことはできそうにないようだ。……それ以前に、あいつの力だと『切り離す』ことも難しいだろう。……『白蛇』の器用さは業界内でも目を見張るものがあるが、あいつ自体の『力』は弱いから、一定以上の事案には対処できない。……十年間、『悪縁』とならないギリギリの状態を保ちながら積もりに積もって、ついに『悪霊』となってしまいそうな事例だからな。……さすがに、神器を持たない在野(フリー)の『縁切り人』には荷が勝ちすぎる」
そのあたりのことは従兄も織り込み済みなようで、既に検討できるだけのことを検討し終えているらしい。
理想をいえば「ここまで事態が進む前に『白蛇』が動いていれば」ということだけれど、これまでマツブシ宅周辺では何の『依頼』もなかったのだ。
在野の『白蛇』は、うち以上に『依頼』であることにこだわっているし、うちほど役所との伝手もないので「役所からの『依頼』の形にする」という手も難しい。
結局、そういう『縁』だったのだといってしまえば、それまでだけれども。
「……それでも、普段と違って流川家からの支援は得られないから、一応、『白蛇』にはうちから協力の『依頼』を出して、周辺への警戒をしてもらうようにしている。……この水準(レベル)の『悪霊』を相手どるのはあいつには厳しいが、追跡や時間稼ぎぐらいはやってくれるからな。……欲をいえば、他の在野の『縁切り人』の協力も得たかったが、あいにくと都合がつかなかった」
「なるほど。できる限りをして、それ……ってわけね」
そもそも、単純に『悪霊』らを倒すだけなら、むしろ従兄がいるだけで過剰戦力なわけなのだ。
地域によっては『縁切り人』の人手不足が深刻なところもあり「いつも命がけ」なんていうこともあるらしいから、ぜいたくな悩みなのかもしれない。
でも、それはあくまでも『縁切り人』の視点に立って考えた場合なだけであって、不幸にも巻き込まれる一般市民の立場になって考えれば――全然、足りやしない。
あたしたちがもっと上手くやれていれば、それこそマカベだって――
「ああ、そうだ、従兄さん。この仕事が終わった後、相談したいことがあるのだけれど……」
少し、死亡フラグじみているなとは我ながら思ったけれど、せっかく思い出したのだから言っておくべきだろう。
こういうのは後回しにしていると言い出しづらくなって、そのままズルズルと話さなくなってしまうのだから、機会があったときにでも口にした方がよい。
そう思って、詳細は省くにしても「『縁切り』したハズなのに何故か『縁』が切れていないのがいる」ということだけを伝えておくことにする。
「……【アトロポス】で切っても、諸共に縁が切れずに残っている同級生の男、か」
「この仕事が終わった後に、従兄さん……は、そういうのはあんまり分からないかもしれないけれど。少し、見て欲しいのよ」
「……わかった。……それこそ、そういうことなら『白蛇』にでも頼むのが一番いいかもしれん。……あとで、俺からも『白蛇』には言っておこう」
この時期、この機会であればこそ「同級生との縁」ということで、従兄も思うところはあったのだろう。
実は、同業者の中でも『白蛇』に頼むのは相当にお高いのだけれど、従兄はそんなことまで言ってくれるのだった。
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