【質問鋭意募集中】蒼依式創作コラム

熟々蒼依

自己紹介+テンプレと個性のすりあわせ

 はじめまして、熟々蒼依です。こうして創作論を書くのは初めてのため拙い部分がありますが、予めご了承くださいませ。


 まずは創作論の鉄板(だと思われる)自己紹介から始めさせていただければと。


 僕は2015年から『鷲川蘭治郎』名義で東方二次創作を始め、2022年4月までYoutubeに動画形式の物語を投稿していました。(ゆっくり茶番劇と言えば聞き馴染みがありましょう)


 2022年に動画投稿者を引退してからは別サイトで一次創作者としての活動開始。2023年からはカクヨムに移行し、現在の名前で活動を継続しています。


 そんな僕が最初に完成させた長編は『新世代の勇者は絶滅危惧種』という作品です(https://kakuyomu.jp/works/16817330662795767116)。


 これは僕が人生で初めて作品を完結させた作品であり、完結まで書き上げたに得た喜びは、その後の僕の人生を大きく変えました(達成感がクセになってしまい、それを得るため毎日創作に向き合わずにはいられない男になってしまったのです)。


 興奮冷めやらぬまま、僕はこの作品をとあるレーベルの新人賞に出しました。結果が出るまでの二ヶ月間、ドギマギしすぎておかしくなりそうだったのを今でも覚えています。


 ――しかし、発表当日にマイページを開いた僕の目に飛び込んできたのは、落選の二文字でした。


 『まあ二次選考ぐらいはいけるやろ!』って思ってた矢先の出来事だったので、その衝撃はもう凄まじい物でした。


 これが僕にとっての一度目の挫折。ショックのあまり一ヶ月間何もできない日々が続く中、僕はある事に気づきました。


『自己流って、実はめっちゃ悪手なのでは?』


 僕は7年半もの間、自分には創作論や誰かのアドバイスなんか必要無いと避けて通ってきました。学ばずに創作することほど、気が楽で楽しい趣味は無いからです。


 しかし誰かに見せると決めた以上、見られるに値する文章を書く必要があるんだと僕は気付きました。読まれたいなら、満足いく創作がしたいなら、きちんと学べと。


 そこから先は勉強の日々です。7年間ずっと手を出さなかった創作論の本やサイト上の作品を読んだり、『シナリオセンター』という学舎に通っては基礎を固めたりしていました(その基礎については後のエピソードで語ります)。


 そうして迎えた2024年2月。二度目に公募用の作品として書いたのが、『重力術者はスローライフができない』です。(https://kakuyomu.jp/works/16817330669639349951)


 心から納得が行く出来となり、自信もそれなりにあったこの作品。しかしこれも1次選考に落ちてしまいます。


 ――ただし、学びはありました。


 それまでの僕は『自分が書きたいと思う物を書く』と言って頑に譲りませんでしたし、トレンドに合わせる事を悪としていた節があったのです。


 しかし重スロの執筆を経て、『自分が許せる範囲でトレンドに合わせれば良い』という事に気づいたのです。


 自分の個性を全て潰し、テンプレートに合わせ、量産型に陥る必要は無い。売れる作品に共通している基礎的な設定や技術を見きわめ、それを流用し、。そうすることで、『読まれる』し『自分も満足できる』Win-Winな創作活動に繋がるのです。


 そんな学びを活かして生まれたのが、現在更新中の化学転生です。(https://kakuyomu.jp/works/16818093086986279770


 50代の研究者が少年となる転生要素、ファンタジーにありがちな冒険者要素、しかし大組織に従属して出世を目指す非テンプレ要素。今まで書いてきた二作が無ければ、化学転生は確実に産まれ無かったでしょう。


 という感じで今回は終わろうと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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