第三話 らぶっらぶな《対面坐位》が良い♡

「らぶっらぶな《対面坐位》が良い♡」


 時間もないし『スルよ』と言った茅子かやこが『体位は?』と訊いてきた。なので ↑ と、答えたのだが……


「いやっ!?」


 即答で拒否られた。

「な、何でだよーっ?」


「恥ずい」


「いや、エッチはハズいモンだろ?」

 必死に喰い下がった。

 茅子でスル【深夜のイメトレ】のだったからだ。


「あ、あれでしょ……む、向かい合って……だ、抱っこするみたいに、くっついてさ……ば、莫迦みたいに、ちゅっ、ちゅ、しながら…………無理っ!?」


 ―― やたら詳しいんだが?


「み、見せられたのよ動画を、あいつに……しかも、との《ハメ録り》だよ?」

「うっわ!?」

「平気な顔で、コレしよう、って言うのよ!……無理って拒否った!?」

「別れて正解だよ!」


「言っとくけどぉ、付き合ってた訳じゃないからね!」


「えっ、そうなんだ?」

「外で会ったコトないし……」

「えっ、そうなんだ?」


「家庭教師の時、シないと授業始めないから…」


「うっわ!?」


 ―― 待てよ……ってコトは、茅子の《はぢめて》じゃね?


 俺はその場に【土下座】していた。

「だから、恥ずいから……やだっ!」

「そこを、伏してお願いたてまつそうろう!」


「ああ、あ……あんなコト言うんじゃなかった…」

「あんなコト?」

「このまま【童貞】引き摺ってたら彼女なんて出来ないだろう、と……」

「…………………………」


「男子ってさ、ワンコみたいにバックから、ぱこ、ぱこ、するのが好きなんでしょ?」


「えっ、そんなに大勢とシテたんだ?」


「ち、違うからっ!?……あたしは、あいつにしかされてないから!」


 ―― 待てよ、茅子は今『あいつにしか』と言った……『あいつとしか』じゃないんだっ!?

 俺が、土下座したまま問題に頭を悩ましていたのを、良い具合に勘違いしてくれたのか茅子が折れた。


「今回だけだからね!……二度としないから!」


 俺は顔をあげて、くぴ、くぴ、首肯した。

 そのまま、立ちあがった茅子が場所をあける。

 俺が先に坐らないと始まらない。

 そこに腰を降ろして胡座あぐらをかくと茅子が近づいてくる。


「もう一つお願いがあるんだけど…」

「なにっ?」


 ―― うっわ、機嫌わるーっ!


「スカートだけ脱いでください」

「はあっ!?……アンタ着たままが良いんでしょ?」


「えっと……つ、繋がったトコ、見たい……か、ら…」


「変態っ!?」


 ―― 汚物を見るような目で言われました。




 まあ、そんな訳で無事【茅子で脱童貞】の成就したのだった。

 因みに、絶対『ちゅっ、ちゅ』なんかしないから……と言っていた茅子からエロい、べろちゅー、戴きました。


 ―― 【茅子でファーストキス】成就しました♡


          *


 ―― そして、土曜日。【茅子とお風呂】だ♡


 昼過ぎ、茅子から『両親が出掛けた』とLINEがきた。

 俺は茅子の家にダッシュだ。

 ピンポンに扉を開けた茅子が呆れ顔だ。


「はっや(笑)」


 出掛ける訳ではないので茅子はティーシャツとショーパンだ。

 太腿が眩しいぜ(笑)。

 茅子が俺の股間を、ちら、見て言った。


「変態っ!?」


 確認したらました(笑)。

 そのまま、お互い無言で風呂場に向かう。

 入ったコトはないが場所は知ってる。


 脱衣室に入ると位置取りで脱ぎ始めた。


 ―― 前回手前、茅子も後ろを向く訳にはいかない筈だ。


 俺は全神経を集中して、ガン見、した。


「見すぎっ!?」


 ―― そりゃ見るでしょ♡

 脳内フォルダに【永久保存】だ。

 嬉しいコトにブラ着用です。

 ブラを脱ぐ動画って、あんまり、ネットでも見ない。

 また俺を、ちら、見て脱いでゆく。


 ―― おおっ♡……茅子のオッパイが目の前にっ♡

 確かに中三の頃より成長はしているのだろう、が……微妙だ(笑)。



「いま、すっごく、失礼なコト考えたよねっ!?」



 ―― 何故判る?……いや、判るか(笑)


 最後に今回はショーツ(可愛いピンクだ)も脱いで全裸だ♡


 ―― 俺も早くもMAXだが、今更、隠しても始まらない。


 二人で風呂場に入ると、茅子がボディソープを手にだして言った。


「洗うね」


  まさか、茅子から洗って貰えるとは思っていなかったので、すっげー、嬉しい。


 ―― しかも、からっ!?


 茅子の手元で、にゅこ、にゅぽっ、とボディソープの泡が卑猥な音に変わる。


 ―― すっげー、気持ちいんだが♡


 俺も茅子の身体にボディソープの泡を垂らした。


「た、谷間はのだからね♡」


「判ってる……『谷間』を外せば『乳房』は洗っても、大丈夫?」


 茅子が、こくん、と頷いた。

 頬が、ほんのり、赤いのは湯船に張ってあったお湯のせいではないだろう。


 ―― や、柔けーっ♡

 小振りだが俺の掌に、しっくり、馴染む。


 『谷間』に手が滑らないように気を配って両方の乳房を丁寧に洗ってから、するり、と手指を南下させた。

 しかし、股に手を伸ばすと、茅子が慌てて膝を閉じた。


「そ、そこは……い、いいから…」


「もう、ぐしょ濡れな訳だ♡……いてっ!?」


 先っぽを抓られました(笑)。


 ―― って、言うか……さっきからしか洗ってないのでは?


 俺は壁からシャワーヘッドを外して、もう泡が消えかかっている茅子の手元と、乳房を流した。

 最後に茅子の控え目な《下草》も丁寧に流すと、何故か、微妙に腰が揺れた。


「後ろを向いて、そこ、に手をついて」


 シャワーヘッドで湯船の縁を、こん、こん、と叩くと茅子が素直に従った。

 茅子の尻肉の間に手を入れてしてから耳元で囁いた。


「このまま、シテも良い?」


 ―― 返事はない。

 しかし、駄目とも言わない。


 ―― 俺たちは、また、繋がった。




 ―― のんのコト(順番)を思い出したのは、果てた、あとだった。



 それから、シャワーでイロイロ流して、二人で湯船に浸かった。

 狭い湯船の中で、茅子が足で弄ってくる。


「あんなにだしたのに、なんでまだなのよ♡」


「茅子が相手なら五回は余裕だぞ♡」


 ―― 俺を、ちろん、と睨んで狭い湯船の中で茅子が跨がってきた。

 これ、二度としないと言ってた《対面坐位》じゃね?




 ―― 流石にのぼせて風呂場では二回までだったが……夕食を挟んで茅子の部屋で朝までに五回、貫徹しました。



            【つづく】

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