バカなパー子にみんな恋してる
起き上がる
第1話教室
空は、朝日の粒子を解き放つように教室に振りまいて来た。
僕は、眩しくて瞳を閉じた。
そうすると、唇に何かが押し付けられた。
瞳を恐る恐る開けるとパー子が僕にキスしていた。
「何してるんだよ?」
僕はキスしたままパー子に聞いた。
パー子は、黙ったまま舌を入れて来た。
「やめろよ!バカ!」
僕は、パー子の肩を押した。
パー子は、倒れ込んだ。
「あ、ごめん。」
と僕は反射的に謝った。
「大丈夫。修ちゃんのキス気持ち良かったから。」
パー子は、満足げな顔した。
「って!違うだろ?パー子がキスして来たんだろ?」
怒りと恥ずかしい気持ちで僕はパー子に抗議した。
「修ちゃんからして来たんだよ。」
だから違うだろ!だからみんなにパー子って呼ばれるんだよ!と言いたい事を我慢してパー子のケツを手の平で叩いた。
お母さんが子供の躾けの為に叩くようにした。
「修ちゃん!痛い!」
痛くしてるんだから当たり前だ!
「おい!川上をイジメるな!」
と同じクラスのゴリラ事、坂東三郎が言って来た。
「ちげーよ!これには深い訳があるんだよ!」
「とにかく川上をイジメるな!」
坂東は、この高校で唯一のパー子をフォローする男子生徒だ。
「分かったよ。」
最後に思い切りパー子のお尻を僕は叩いて解放した。
人のキスを奪いやがって!
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