第5夜 監視バイト
今日の夢は病院で眠っている人をずっと監視するバイトをする夢だった。
患者は明らかに衰弱していて、何の病気かはわからないんだけど微動だにしないし鼻とかあちこちに管がつながっていてどう見ても監視をする必要があるとは思えない。
「これ必要なんすか?」と依頼主に聞くんだけど教えてくれない。
僕はまじめに監視しているんだけどやっぱり動かないんだよね。微動だにしないジジイを監視して時給3,500円?
そして、数日監視してて気づいた。このジジイ虫で出来てる。
小型の虫が密集して人間を作っている。
微動だにしないのは動かないんじゃなくて動けないだけなんだわ。こいつまだ動いている人間を完璧に模倣できないから動けないんだ。
動いている人間を勉強させるために俺がいるんだ……
そう思ったら怖くなって即座にバイトをやめた。やめる前に「何か気づきましたか?」と言われたので「ん?何のことですか?」ととぼけた。
それ以降平穏に過ごせていたが、ある日その病院を通りかかったところ新しい病院になっていた。
そこにこっそり入ってみると、「お久しぶりです」と言われ男に個をかけられる。
耳がいい僕がよく聞いてみると、その男性から微弱な羽音が聞こえたところで目が覚めた。
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