1月1日

　朝6時から神社に行ってきた。朝からお汁粉が配られてて、なんかジーンとしてしまった。寒い時に温かいものってやっぱり沁みる。近所の神社は早朝なこともあって人はまばらだった。境内で掃除している宮司さんがいた。挨拶したら、普通に返してくれたんだよ。嬉しかったな。やっぱり年末のあれはいじめというかなんか変なものでもついていたんだろうか。でも宮司さんこちらを見るなり、一瞬驚いた後目を見て「どうされたんですか？」とか聞いてくる。初詣に決まっているじゃないですかって言ったら。困った顔をして、「行けないんですね。まだ迷っているんですね。」って言う訳。よくわかんなくて、突っ立ってたら宮司さんが「あなたね、もうここにいちゃいけない。成仏しなさい。」ってますます分かんないし、第一失礼じゃないか参拝客にそんなこと言うなんて。

　それでその時は帰ったんだけど、家に帰って気がついたんだ。床の一部が変色していることに。その形、人にそっくりで俺の体の大きさと同じくらい。で、その色が変わっているところ俺が寝てたところなんだ。俺、忘れてたんだよ、死んじゃったってこと。なんでこんな大事なこと忘れてたんだろう。