第9話

ガラガラっと


教室のドアをあけた瞬間


異様なニオイが私の鼻を刺激してきた。


鼻が曲がりそうになる言い表せないニオイ。


「うっ。」


臭くてたまったもんじゃないと思いながら


視線を彷徨わせる。


今日は入学式だよ?


ゴミがあふれてるわけでもないのに!


匂いの正体は、、、


女の香水に


食べ物のニオイ、


あと、ヘアワック〇のニオイ


いろいろ混ざりすぎてニオイが凄まじい事になっていた。


良く、こんな香水臭い中食べ物食べれるなと思いながら


教室の窓を全開にして席についた。


「ねぇ~ねぇ~うちらと話さない?」っと


香水がキツい女子達が来て自然と眉にシワがよる。


それから、


「ねぇ~名前なんて言うの? 」


「どこ住み?」


「やっぱり藤本さん狙いなの?」


と、質問攻めされた。


よく理解できない上に、距離感が異様に近く


きついニオイが鼻を刺激する。


この子たちに悪気はないんだろうけど


た、耐えられない。


自然と女子達から距離を取ってしまうのは


許してほしいと思いながら


「わ、私は梨紅。よろしく。」とだけ言って


側を離れようとした。

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