学校さんパワーで快適異世界生活!
木工職人
第1話
とある世界のとある場所。
周りを海で囲まれ他の国々はたどり着きたくとも海には強く凶悪な海魔が生息し船で海を渡るのは命懸け。それに陸地との距離がありすぎる。
魔術が発展し、科学というものが存在しない。空を飛べるテイムされた魔物はいるが、それは野生の空飛ぶ魔物がいることと同じ。地球のように安全な長距離飛行技術はない。
こちらも危険と隣り合わせな事により空と海から干渉されない。そんな島があることすら知られていない四国ほどの広さの孤島の大地。
そこへ眩い光と共に2人組を乗せた自動車を含む10台ほどの自動車を止めていた駐車場付きの学校が突如として現れた。
ガチャ。バタン。自動車に乗っていた2人が車から降りた。
「学校以外何も無くなってる‥‥‥何処だここ?」
そんな言葉を出したのは内田海。身長177㎝。スポーツ万能。筋肉馬鹿。年齢は定時制4学年制を卒業直後だったので19歳だ。
「ちょっと海あまり騒がないでよ。あんたの馬鹿でかい声で変なものがよってきたらどーすんのよ!」
海の声を注意したのは山本楓。身長162㎝。スタイルも出るとこはそこそこ出て、引き締まってる。スポーツ万能ガール。海とは幼なじみであり恋人。
護身術を幼いころから祖父母に習っていたため有象無象は簡単にぶち飛ばす。年齢は同じ19歳。
『大丈夫ですよ楓さん。学校の半径1㎞は聖域となったので魔物や悪意のある者は入れませんから』と説明するのは、2人と一緒に異世界へ召喚された学校本人?本校?だ。
召喚された際に他の神々から祝福されたために女神へと昇格した。
見た目はぬりかべのそっくりさん。サイズは大きなヌイグルミほど。体重は秘密。
本人は「浮いてるので実質0」だと言い張っている。くりくりお目目と、ちっちゃな手足がチャームポイントの女神様だ。
そんな組み合わせのメンバーだが何故知りもしない場所へと召喚されたのか。
時間は少しだけ戻る。
卒業式を終えて車へと乗った海と楓。楽しくお喋りしつつ、家へ帰ろうと車のエンジンを付けようとした!
まさにその時。目の前がピカッと光り一瞬の眩しさで数秒間、目がくらむ。その数秒間で、校舎と駐車場を変な模様が囲っていた。
二人は目が眩んで気付かなかったが見えていたならば、魔方陣だと気付いただろう。2人とも異世界物オタクだから。
その魔方陣は一段と眩しい光を放つ。今にも召喚に成功しそうだ。そう、成功しそうだったのだ。結論から言えば召喚は失敗に終わる。
では何故、2人と校舎は召喚されたのか。失敗ならば地球にいるはずなのに。
その原因は2人の神が同時に召喚を止めようとしたこと。地球の神と2人を召喚しようとした国がある惑星の神が奇跡的に同時に気付き、奇跡的に同時に止めようとしたのだ。
その結果どうなったかと言うと神様パワーが相殺され、地球とその惑星の丁度真ん中にあった無関係の次元の惑星へと召喚された。
神達は焦った。焦り散らかした。無関係だった惑星の神とコンタクトを取ったり。神様会議をした。
結果。学校を女神へと昇格させ、2人の見守り係をお願いした。そして、ぬりかべのそっくりさんの女神が誕生したというわけだ。
その際に召喚しようとした惑星の神が学校にさん呼びしたことで女神の名前は「学校さん」と命名されたことになった。
学校の女神の学校さん‥‥‥。何ともややこしい名前を授けられたことだ。そんなこんながあったが地球人の2人への罪滅ぼしにと女神が強力な加護を授けられるようにした。
地球の神は地球の物が買えるように、一工夫して能力を授け。召喚しようとした惑星の神は強大な魔力を授け。無関係だった惑星の神も、2人に同情し精神強化を授けている。3神は良い神なのだろう。
これは偶然にして生まれた女神とその女神+3神から強力すぎる加護と能力を授けられた2人の異世界旅の始まり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます