名門女子校! けものフレンズ学園
森康雄
第一章 かばんの到着
けものフレンズ学園の門がゆっくりと開き、一人の転校生が、その門をくぐってきました。彼女の名前は、かばん。特徴的な大きなバックパックを背負い、羽根飾りが付いた帽子をかぶっています。しかし、彼女には一つ大きな問題がありました。それは、自分がなぜこの学園に来たのか、全く記憶がないのです。
校門を入った、かばんを、好奇心旺盛なサーバルが最初に迎えました。
「こんにちは!新しいフレンズ? 私はサーバルだよ。君の名前は何ていうの?」サーバルが明るい声で問いかけます。
かばんは少し戸惑いながらも、優しく答えました。「あ、はい、私の名前はかばんです。でも、どうしてここにいるのか全然覚えていないんです。」
サーバルはかばんの話を聞いて、少し考えると、「それじゃあ、一緒に学園を探検して、謎を解決しようよ!」と提案しました。
その時、学園の他の生徒たちが次々とかばんの周りに集まってきます。興味津々の目でかばんを見ていると、ラッキービーストが静かに近づいてきました。
「皆さん、新しいフレンズ、かばんさんを歓迎しましょう。彼女はこれから私たちの大切な仲間です。」ラッキービーストが電子音で話し、学生たちが一斉に「ようこそ!」と声を上げました。
かばんは周りを見渡し、少し緊張を感じつつも、温かい歓迎に心を開き始めました。「ありがとうございます。みんなの助けを借りて、私の記憶を取り戻せたらいいなと思います。」
学園の日々が始まる中で、かばんは新しい友達との出会いを楽しみながら、自分の謎を一つずつ解き明かしていくことになるのでした。そして、その最初のステップとして、探偵としての決意を新たにするのです。
かばんは学園の初日を終え、自室で一人、今日の出来事を振り返っていました。彼女は大きな窓の外を見ながら、深く考え込んでいるようでした。
「なんで私はここにいるんだろう? 何も覚えていないなんておかしいよね。」かばんがつぶやくと、部屋のドアがそっと開き、サーバルが顔を出しました。
「かばん、大丈夫? 何か考え事?」サーバルが心配そうに聞きます。
かばんはサーバルを見て少し笑い、「うん、ちょっとね。私、自分のことが何もわからないから、探偵になって自分の謎を解明しようと思うの」と力強く言いました。
サーバルはかばんの決意に驚きながらも、喜んで「それ、いいね! 私も手伝うよ。一緒に謎を解決しよう!」と応援しました。
その夜、二人はかばんの持ち物を一緒に調べ始めました。大きなバックパックの中からは、色々な道具や本が出てきます。その中に、一冊のノートが見つかりました。
「これは何だろう?」サーバルがノートを手に取り、ページをめくります。そこには、かばんの名前と共に、「けものフレンズ学園にて、自身の過去を探る」と書かれていました。
かばんはその言葉を見て、自分の目的が少し明確になった気がしました。「これだよ、サーバル! 私がここにいる理由だよ!」と興奮して言いました。
サーバルもかばんの興奮を共有し、「よし、明日から探偵活動開始だね!」と元気よく返しました。
二人はその夜、これからの計画を立てながら、これまでにない冒険が始まることにワクワクしていました。かばんの探偵としての第一歩は、小さなヒントから大きな発見へと繋がる旅の始まりだったのです。
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