第27楽章 ふたりの記念日

ふたりの初めてのデートの日憶えてる?

土曜日の昼下がり 小雨模様の街

駅前で待ち合わせて 近くの喫茶店で

おしゃべり したっけ

あの日のあなた 無理をして

冗談噺を連発して

つられてわたしも 笑い過ぎたっけね

ちょうど今日が 同じ日だってこと

あなたは憶えてた?

月日の流れって ホントに速いものね……


お茶を飲んだあとは 映画を観に行ったっけ

お決まりのデートコース

懐かしいラヴコメディ

帰りのタクシーの中でも あなたの冗談に

笑い転げていたっけ

あれから5年 速いものね

子供もふたり 平凡な夫婦

だけど幸せは 今も色褪せていないわ

今日はちょっぴり 贅沢だけど

ご馳走 用意して

ふたりの記念日 祝ってみたくて……


あれから5年 速いものね

子供もふたり 平凡な夫婦

だけど幸せは 今も色褪せていないわ

今日はちょっぴり 贅沢だけど

ご馳走 用意して

ふたりの記念日 祝ってみたくて……

ふたりの記念日 祝ってみたくて……



【創作メモ】

『◯◯記念日』と、やたらと憶えているのは、どうやら女性のほうですね。こちとら、結婚記念日を忘れていて、気まずくなった経験がありますが……。

この詩は、独身時代、まだ今の妻とは巡りあっていない時代に作ったものです。ですから、実体験ではありません。

当時のデートコースは、まあ、こんなものでした。初めてのデートでは、とにかく気を遣って、彼女を退屈させないために、冗談というか、面白い噺をマシンガンの如く繰り出す。そんな男を冷静な眼で吟味している女性。

結婚に関しては、女性のほうが、シビアだった気がします……。

ちなみに、わたしたち夫婦5年目には、子供がふたりいました……。

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