第22話、謎は深まるですが・・・自覚なしです
そうして数日後には敵の本隊がいる場所に向かって進軍を開始した、人数ではこちらが少ないがこちらには極力な人・・・と言うより魔王がいるし桃花も強くなり己もそれなりに強くなったことだし大丈夫だろうと考えていた。
そして明日には決戦を挑む前の前夜に桃花に呼び出されて俺は何事だろうと思いついて行った、そこは誰もいない場所で静かなところだった。こんなところに呼んで何を話すのだろうと思いながら待っていると
「・・・実は・・・その将希のことを・・異性として・・・見ていると言ったら嫌かな」
・・・・はい、こんなタイミングでとんでもないカミングアウト、とてもうれしい告白だけどなぜ戦う前に言ったの、それは絶対に言ってはいけない死亡フラグですよ。桃花に思いながらも俺も実は桃花のことを異性として見ていると正直に言った。
無理もない桃花ちゃんみたいな可愛い子を異性と見ないのはおそらくホモぐらいだろうし、当たり前と言えば当たり前だった。こんないい感じになってきた所で桃花が次に言い出したのは
「とりあえず、言いたいことの一つは終わったから次のことを話しても良いか・・・今度は気になったことがあるから話を聞いてほしい」
最初は赤くなっていた顔が今度は真剣な表情になり俺に対して話しかけてきたのでこれはマジな奴だと思い話を聞いてみると
「実は・・・勝虎さんの話で気になった点があるの。それはあんなに大失敗したはずなのにどうしてここまでの人望があるのかしら、それが不思議でしょうがない。もしかして私たちを罠に嵌めようとしているのじゃないかしら」
それは考えすぎだと言いたかったが桃花の話も一理ある、歴史を見ても稀にみる大失敗のはずなのにこうも人望があるのか・・・それに確かに勝虎さんは自分の口からわしは月魔族に嫌われて国から逃げ出してきたと言っていた。
ならばそこの国、そこに属している軍隊をどうしてこうも手なずけているのか。確かに言われてみればおかしな点がいくつもある、それもそうだが俺たちを殺すのならばわざわざここまで強くしないだろうと思っていたが桃花から意外な言葉が出てきた。
「もしかしてだけど・・・私たちをそのまま国に連れて帰るとかじゃないかな。それならば私たちを強くした意味も分かる、そうして最後は私たちを勝虎さんと同じで月魔族に変えるつもりじゃないかな。とても怖くて相談できなかったけど今、相談しないといけないと思って相談したの」
何というか、考えれば考えるだけ恐怖を覚えてくるシナリオになっている。それならば俺たちの前で顔を見せても問題はない・・・だがあんな優しそうな人がするのかと思っていたがここで一つの逸話を思い出した。
それは今から昔のことであるがこの世のどこかに楽園に続く道ができてそこに多くの者たちが導かれてそこのすばらしさをいろんな世界に教え、さらに多くの者たちがその楽園に向かったと言う逸話がある。これは有名な話でこの世界にもそんな話があるのかと思っていた。
もちろんこれだけならば良い話だが神様学園の図書館でその物語の続きらしきものが書かれてあったのである。その内容はその楽園に魅了されたものにとっては天国そのものだが魅了されなかった者にとっては地獄そのものらしい。
その場所に向かい、一人だけその場所が魅了されなかったのか、とんでもない地獄を見たと言う人がいたがその人はしか証言は残っておらず。本当かどうかは不明のままらしい・・・しかし、返ってきた人は実題する人物であり嘘とはとても思えなかった。
だから、言うがこの世界にも向かってはいけない場所も存在している。だから彼女は少しおびえているのだろう、その場所に向かっているのではないかと彼女も意外と本を読むらしくそれを知っているので警戒しているらしい。
もし彼女の言うことが正しくて勝虎のおっさんが黒だったら俺たちはやばい状況だ、ここは式神の蒼雷に野生の勘として見てもらうことにした。すると蒼雷は何か危険を感じているのか威嚇をしたのだった、それも勝虎さんの私物に対して、これで決めるのは危ないかもしれないが俺は賭けをしてみた。
俺は桃花はこの地元の人で集めた部隊を別動隊としてこの戦場からうまく離脱させることをお願いした。己は桃花たちの行動をバレないように勝虎のおっさんのそばにいるからそちらは頼むとお願いした。
最初は桃花も嫌がっていたがここで逃げないとこの国は本当に終焉を迎えてしまうからお願いだ、絶対に合流するから信じてほしいと言って桃花もついに分かったと言ってくれたのだった。それで桃花はもしかしたらこれを持っていると危ないかもしれないからと言って持っていたお守りを捨てようとしたがそれでは流石に危ないと感じて俺が預かることにした。
それで勝虎さんが白だったら俺が泣きながら土下座をすれば許してくれるだろうと思っていた。本当にあの性格が本物ならば俺は生き残れるはずだ・・・本当ならばなと思いながら俺たちは時間をかけて怪しまれないように戻るのだった。
だが勝虎のおっさんにはバレていたみたいで何を言われたのかと聞かれたので俺は桃花ちゃんに異性として見ていると言う告白を受けましたと言ったら喜んでくれたのだった。本当に勝虎さんが黒じゃないことを祈るばかりだ。
こうして夜が過ぎて翌朝にはこの前言われたとおりに作戦を開始した、別動隊で敵の背後を襲いその後こちらの部隊で待ち伏せをする。キツツキ戦法、この方法は戦国時代、あの有名な川中島合戦で武田家が使用した方法でありうまくいけば強いが・・もしバレると武田みたいに大変な目に遭うが今回は違う、この作戦をするふりをして桃花たちを逃がす。
勝虎さんが完全に白だと言える証拠もない以上、これ以上の民を死なすわけにはいかない。それにまだ生徒とはいえ神の立候補う生徒だ、民を救うのことは当たり前のことだ。
俺は勝虎さんが黒じゃないことを祈りながら敵を待っていたが一向に敵はこなくてしばらくすると向こうからこちらに向かってきたので俺は戦闘する構えをしていた。だが向こうの大将らしい者が
「すみません、こちらに誰も来ておりません。間違いが起きたのではないかと思いここに来たのですが・・・その途中で逃げている部隊を見つけたと伝令兵から聞きまして今すぐにでも負いましょう」
それは九尾みたいな者で今の会話で俺は最大のピンチに立たされていることに気が付くのだった。これで勝虎さんの黒はほぼ間違いなしと見ていいだろう。そんな中に一人だけ取り残されている・・・絶望だなと思いながら俺は勝虎さんの言葉を待っているといつものように笑顔をしながら
「どこで分かったのかな、将希君。おじさんはうまく言ったかなと思っていたのだけど・・・」
「簡単な話ですよ、俺は歴史が大好きですぐにこの世界の歴史も調べましたがその中で気になる事件を深く調べて考えていたのですよ・・・パンドラ事件を・・ね」
それを言った瞬間、先ほどまで笑顔にしていた勝虎さんの表情から感情と言うものが消えて無表情でこちらを見ていた、周りにいた者たちも同様で俺ばかり見ていた。
「そうかそうか、それならば話が早い。わしと共にパンドラ様が作った世界に向かおうじゃないか。大丈夫だ、その世界に君を落ちこぼれとか馬鹿にするものは絶対にいない。仲がいい親友もお前のことを待っている、安心してくれ将希君の彼女もこの国の者たちもすべて向かわせてあげるからね・・・だから先に行こうか、パンドラ様の世界に、幸せが溢れている世界に」
俺は流石に逃げきれないだろうと覚悟を決めて目を閉じてその時を待っていると目を閉じていてもわかるほどの光が急に出て来て何者かが俺を引っ張ってそのまま馬に乗ったのかそのまま走り出した。
俺は恐る恐る、目を開けてみるとそこには二十代後半らしい男の姿があって男が怒りながら
「そこの君、どうしてあんなに危ない場所にいたの。もう少しで取り返しがつかないところだっただよ、怨霊がこの地域に潜伏している可能性があるから調査しに来てみればそんな怨霊よりもやばいものがいるじゃないか。パンドラの手下どもめ・・とりあえず今はここから逃げよう。詳しい話はそれからする」
そうして男は乗っている馬を叩き、さらに速度を上げて逃走を開始したがすぐに追手が迫ってきていた。男は俺に何かに捕まって落ちないように言って俺はすぐに馬の鬣に捕まり男はポケットから銃を取り出して
「全く、乗馬しながら狙撃とは・・・困ったものだぜ」
そう言いながら男は発砲をしたのだった、命中率は七割辺りで乗馬しながらこれならばうまいと思いながら見ていた。そうして俺はすぐに男に対して
「俺、実はドラゴンの式神を持っているです。この先は崖でしたので馬の代わりに逃走のために使ってください」
男はそれは助かると言って俺は式神の蒼雷を呼び出してそのまま崖から馬が跳びだして空で待っていた蒼雷に乗り一安心だと思いホッとしていると
「君、このドラゴンはどこまで速く飛べるか。できることならば速度を上げてくれ、もう飛べる者たちは追ってきている。この銃だけでは限界がある、頼むぞ」
俺はそう言われて蒼雷に限界まで頑張って飛んでほしいとお願いをして蒼雷は承諾してものすごい勢いで空を飛んでいた。これで追いつけるのいないだろうと思っていたら
「将希君ー、そのドラゴン意外に速いね、おじさん驚いちゃったよ。でもおじさんから逃げるのには足りないかな」
やばいものがついてきていた、どうしようと思っていると男は銃を勝虎のおっさんに向けて
「久しぶりですな・・・でも用事がありますのでこれで今日のところはお別れです」
そう言って男は今まで使っていなかった方を向けた銃を発砲した、勝虎のおっさんは驚いて避けようとしたが避けきれずに当たりそれがすごい威力なのか痛みでその場にいることですらできずにそのまま地面に向かって落ちていくのだった。
それを見て男はようやく一息を付けた、それで俺のほうを見て災難だったなと顔に書いてあってそうして男は
「そうだ、自己紹介が遅れたな・・・と言っても名前を捨てた男だ。名前などはないが・・・よく蝮と呼ばれている男だから蝮と呼ぶがいい。それで今の生存者たちと今の状況を教えていただきたい。状況によるけど残っている人たちは助けることができるかもしれない」
俺は己を蝮と言っている男にすべてを話すのだった、この伊予の国に来てからの出来事をすべて丁寧に話したら男はそうか、ならば助かるか可能性があるなと言いすぐに作業をしたいからと言って俺は蝮さんを大きな木に寄せて降ろさせた。
更に勝虎さんから貰ったお守りは危険かもしれないからこちらで預かるとして持っていたお守りすべて預けた。
そうして蝮さんからは君は知り合いたちに合流して安全な場所で待機する、そうしてしばらくはそこを死守すること。そうすれば君たちは助けられると言ってその場から木から木へと移動し姿を消したのであった。
俺は言われたとおりに行動をするのだった、あの人が信用できるかどうかは分からないがでもまずは桃花たちの安否が気になる。そう思いそれは急いで桃花の場所に向かうのだった。
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