【番段駅】 レッサーパンダ娘は、魔法少女が欲しい
おかしの町駅を出発して二ヶ所目。
東方大蛇線外回りでやって来たのは、番段駅。
そこは、周辺が竹林で囲まれた場所。
祥観達がいるのは、1番乗り場。
これから三人は、このダンジョン駅を攻略する所である。
しかし…………
「テープが巻かれているわねぇ…………」
「いきなりの完全フラグ…………」
「ここで、行き詰まっちゃたよ…………」
何と、階段が全てテープで塞がれているのだ。
いきなり行き止まりと言うのは、レミングでも経験したことがないのである。
すると、三人の後ろから魔法陣が音を立てずに現れた。
そして、大量の小さいパンダが祥観達を襲う。
モフ……モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ……
ゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴ……
「ううん?」
ゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴ……
「う…………」
「うあ…………………………」
ゾデンッ! ゾデゾデンッ!
祥観達は、子パンダに倒せれた。
そして、そのまま、魔法陣のゲート向かって運ばれていく。
ゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴゾゴ……
真っ暗な通路にやって来た。
「スーーーーーーーーー………………………」
「スーーーーーーーーーーーーーーー………………………………」
「ふうん…………………………」
祥観達は、子パンダの癒しの魔法で眠っている。
そんな中、通路の奥から三体大きいパンダが歩いてくる。
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ………………
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……
ボフボフッ!
「キヤンッキヤヤンッ! (隊長例の者連れてきました!)」
「ウアンッウアンウアンッ! (よくやった、連れてくぞ!)」
子パンダと大パンダがパンダ語で話した。
その後、大パンダは、祥観達を背中に乗せて通路の奥へと歩いて行く。
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……
通路出た後、大パンダ達は竹林にやって来た。
竹間に差し込む光がパンダの黒い模様をしれに変えている。
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……
スウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーー…………………………
「う、ううん…………」
「ううん?」
「何で、竹林なんだ?」
「ウォフ?! (ええ?!)」
「キヤンッ? (隊長?)」
「ウォフ、ウォフウォフ! (子パンダ、下ろすぞ!)」
ボサッ! ボサッボサッ!
ドンッ! ドンッドンッ!
「ありがとう、パンダさん!」
大パンダは、祥観達を背中から下ろした。
作戦が失敗したと思っていたからである。
「ウォフ…………(まずい…………)」
「ウォフウォフウォフ(これでは、逃げられるぞ)」
「ウォフウォフウォフウォフ(どうにか、しなくては)」
「何を言っているのかなぁ?」
作戦を立て直す大パンダ。
しかし、祥観の耳には、ただの鳴き声に聞こえる。
すると、後ろから、女の子が一人歩いてきた。
サッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッサッ……
その女の子は、頭に黒くて丸い耳、髪は白のショート、目には垂れ目のような黒色模様、白い肌をした爆乳で全裸姿をしている。
「パ、パンダののモンスター娘?」
「ううん?」
祥観は、大パンダ後ろを通ってパンダ娘の所にやって来た。
「そうよ、わたしは、長に使えるパンダのモンスター娘。リン・ハンハン」
「長に所に連れてってくれる?」
「それは出来ないわ!」
シュッ!
「ううん?」
祥観は、ハンハンが指差す方向を見た。
そこには、腕組をしているレミングがいる。
「長は、あの魔法少女のようがあるの。天女とウサギには、2番乗り場へ送るわ」
「わ、解ったぁ…………」
「大パンダ、お願い!」
「ウウォン! (了解!)」
ザサザサッ! ドンッ!
大パンダは、祥観とハートを背中に乗せた。
「開いて!」
その後、魔法陣が静かに開いた。
そして、その魔法陣のゲートの中に大パンダと祥観達二人が入っていく。
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……
ボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフボフ……………………
「さぁ、この竹林の地図を渡すわ」
シュラッ! スゥッ!
ハンハンは、ウエストポーチから地図を出す。
そこには、迷路と文書が書かれていた。
その内容は、これだ。
①矢印は、下から上までの方向を表している。
②『竹』の上には誰もいない。
③『竹』を除く一番高い所に、長はいる。
地図
A ← B ← C
↓ 竹 ↓ 竹 ↓
D → E → F
↓ 竹 ↓ 竹 ↓
G ← H ← I
「地図の通りに行きなさい!」
「うん!」
一方、番段駅2番乗り場。
レミングがいない中、目の前に東方大蛇線が来ていた。
ズウッ! シュゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーー………………………………
「レミングは、いなけれど、先へ行きましょう!」
「うーうん!」
「ええ? レミングが以内だから平和じゃない! 推し活を再開出来るわよ!」
「もう、推しはいいの」
「え?」
「レミングは、『地獄の底にいても、祥観を助ける』と言った。レミングは、今、パンダの地獄のにいる。いずれ、あたしの所に帰って来るよ。だから、あたしは、ここで待つ」
「もう、今は、アマツ様より、神殺し様なのね。解ったわ。あたしも待つ」
話が終わると、祥観とハートはベンチに座る。
そして、十三時を過ぎた頃、東方大蛇線が出発した。
竹林に話しは戻る。
レミングは、長が待つ一番高い部屋のに着いた。
竹の壁に囲まれた部屋いる長。
彼女は、頭に白くて丸い耳、髪は赤茶色のショート、赤茶色の眉毛、黒い胸毛、白い肌と爆乳の全裸姿をしている。
そして、彼女の手には、幅が広い刀ガシンッあった。
「よく来たね。僕は、パンダ娘の長。レッサーパンダ娘のリン・タージン。あんたの夫だよ」
「僕の夫? 僕には、祥観がいる!」
「天女への執着が強いようだね…………なら、力です証明してあげるよ」
カチャッ!
タージンは、刀を下ろしてバトルの準備をした。
「刀を出して!」
「うん!」
カチャッ!
レミングも、ナイフを出してバトルの準備。
「魔法を使ったら反則負けだ。剣術で戦え。それが、ルールだ」
「うん! 解った!」
タージンとレミングのバトルが始まった。
「はじめ!」
カチャッグウンッ!
タージンは、刀を上に上げた。
「どりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
タージンは、縦に割るように刀を振る。
「ううん!」
レミングは、ナイフでそれを防ごうとする。
「甘い!」
シウンッ!
しかし、刀はどこにも当たらないように下に移動。
カチャッ!
そして、方向を変えて横斬り。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
シュッ! ガチンッ! バリイィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!
「何ぃっ!」
勝利を確信したと思ったタージン。
しかし、パンツに挟まれたナイフには気づけなかった。
タージンの幅広い刀は、野菜炒めのようにバラバラに散らばった。
「か、隠し刃なんてズルいよ!」
「『剣を一本でないといけない』と言うルールは無かったよ。グレーだよグレー!」
「いや、出なくても、魔法は使っているだろう! ナイフで刀を砕くなんてあり得ない!」
「一応言っておく」
レミングは、二本のナイフを刃が横に向くように見せた。。
「魔法陣は描かれてないよ!」
「表だけだろ。裏を見せろ!」
レミングは、ナイフの裏を見せた。
「ええ?! 裏も描かれていない?」
「僕は、最初っから、魔法陣が描かれていないナイフを使っている。刀を砕いたのは、素の力だよ」
「ま、魔法無しでその力…………魔法少女は、魔法だけ最強じゃないのか?」
「魔法少女は、誰でも魔法最強。僕は、魔法少女の中の最強だからね」
「ぼ、僕の負けだ……………………一番低い所にマギアがある。それを持って帰ってくれ。失恋プレゼントだよ!」
「あ、ありがとう!」
その後、レミングは200,000,000マギアを持って祥観達のいる2番乗り場へ行った。
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