ハル 十月三日 呪具事件について

 手記を手に入れた。『呪具事件魔導書を探す旅』だ。

 これについては別途沼津平成が公開するであろう。そちらも見てほしい。

 呪具事件の犯人は四十代のおばさんだ。

 普通のおばさんで、掴みどころがなかったが、町の緊急家宅捜索の五百七十三日目、自首してきた。街の人の動きを見て、最初はしめしめと思っていたが、だんだんやりきれなくなってきた、と犯人は供述した。

 手記を元に警官は犯人に質問した。犯人はよく答えた。


 一通りの尋問が終わった。きんぴかの宮殿(国王官邸)へ帰還し、自分の部屋へ帰った。「疲れたね」とテツにいった。テツはそれに笑みで返した。


 それにこたえるように、笑みを返した。

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