第154話

葉月ちゃんは人の好き嫌いがはっきりしていて、祥平たちのこともあんまり好きじゃないみたいだったけど、こんなに目に見えて嫌がってるのは初めて見た。




葉月ちゃんに意地悪したりするのかな。


もしそうなら私が守らなくちゃ。




私は密かに使命感に燃えていた。






しばらくして、また機嫌をなおした葉月ちゃんとはしゃいでいると、少し開いた窓から海の匂いがした。




「左側を見てごらん」




葉月ちゃんのパパに言われるまま二人で外を見ると、車道脇に植えられた木々の隙間からキラキラ光る海が見えた。


その上の空はよく晴れていて白い雲がところどころに浮かんでいる。




砂浜には人がちらほらいて、楽しそうに海水浴をしてた。




すごく気持ち良さそうだ。



早くあの海に飛び込みたくなった。




そして、私たちがきゃーとかわーとか言っているうちに車は止まり、別荘に着いた。

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