怜夢ちゃん!! フリースピリット。《 劇場版 マイ・ファースト・ラバー 》
猫野 尻尾
第1話:私、男だけど・・・。
「怜夢ちゃん!フリースピリット」はカクヨムコン10短編に応募のため一万文字以内に納めたため書ききれていません、このまま終わらせたくなくて再編集しました。
ですが前半の内容は加筆しましたが短編とほぼ変わりません、
それと短編では怜夢ちゃんは雌雄同体になっていて、ちょっと非現実的な感じがした
ので本編では怜夢ちゃんの体は完全に男と言う設定に変更しました。
「呼び出してごめん」
「なに?話って?」
「あのさ・・・俺、君が高校に入学して来た時から君のことが好きだったんだ」
「だから、よかったら俺と付き合って欲しい?・・・」
そう言って俺は手を彼女の前に手を指す出した。
俺の名前は「
で、俺が告った相手は「
怜夢は俺が高校に入学した時、よその中学から入学して来た。
俺は彼女を一目見て好きになった。
めちゃスタイルがよくて超絶可愛いかったからだ。
想いはどんどん膨らんで気持ちを伝えないと我慢できなくなった。
だから彼女を学校の屋上に呼び出して告った。
よりによってその日は空が曇ってたから、あまりいい予感がしなかった。
怜夢は俺の手を取る前に言った。
「私・・・男だけどいい?」
「知ってる・・・友達から聞いたから」
怜夢のことを小学生から知ってる友人たちは怜夢が男だって知ってる。
それは中学に入ってからも友人から友人へと脈々と伝わっているから、みんな
怜夢が男だと言っている知っている。
だからクラスの男子は誰も怜夢には告らない・・・俺くらい。
「いいの?それでも?」
そう俺は怜夢が男だって知ってて告ったんだ・・・そうなんだ。
だけど俺は最初、怜夢を見た時、彼女の見た目ビジュアルだけで好きになった。
誰だって女の子を好きになるのはそこからだろ?見た目重視だもんな。
だから彼女の中身が男でもいいって思った、そんなの関係ないって。
「男でもいい・・・付き合ってくれ!!」
「まじ?・・・付き合い始めたのはいいけど途中でやっぱり辞〜めたって
言わない?」
「私のこと知ってる男子はみんな私を避けるよ」
「知ってて告る男子なんて、物好きしかいないよ」
「俺は他の男とは違うから・・・男とか女とかそんなの関係ないから」
「ふ〜ん・・・変わってるね、虹野君・・・」
「面白いね・・・いいね、じゃ〜付き合ってあげてもいいけど・・・」
「どうせ私、女子は受け付けないから・・・だから男子の彼氏が欲しいって思って
たの」
「虹野君・・・イケメンさんだし・・・」
「あ、虹野君・・・後ろ・・・ほら虹が出てる」
「虹野君の後ろに虹だって・・・あはは、洒落みたい」
怜夢が指差した方・・・俺が自分の後ろを振り向いて見た空に虹が綺麗に
かかっていた。
曇ってた空に日も差し始めていた。
で、怜夢が言った。
「天使の梯子・・・きっと私と虹野君のためだよ」
そんな訳で、思ったよりあっさり怜夢は俺と付き合ってくれることになった。
早速その日から俺と怜夢は仲良く下校した。
俺と怜夢が付き合ってんじゃないか?ってことがすぐ学校中の噂になった。
だけど怜夢はそんなこと気にもしなかった。
俺だって気になんかしないけどな。
みんな、俺たちのことがよっぽど珍しいんだろうな、男同士が付き合ってる
って思ってるんだ。
だけど俺には怜夢は女にしか見えない・・・むしろブスな女を彼女に持つより、
絶対、怜夢のほうがいい。
俺は自分の彼女が男でも気にはならないパン・セクシャルってやつなんだろう。
もし相手が見た目も中身も男だったとしても、それは男友達として普通に付き合ってるだろ?
怜夢が、たまたま男に生まれただけで自身が自分は女だと認識してるだけの話。
ただひとつ欠点があるとしたら、それはエッチできないってこと。
そりゃやろうと思えばできないことはないけど、もししたとしてもそれは普通の男女がするエッチとは違うってことくらいは俺だって分かる。
だけど俺は怜夢とそうなりたくて付き合ってるわけじゃない。
だけど、それが実行されるとしたら、それはたぶん自然の成り行きなんじゃない
かなって思う。
それなら、そうなってもかまわない・・・それは怜夢の気持ち次第・・・だから
無理強いするつもりはない。
もし、万が一怜夢が俺を求めてきたら、ちゃんと応えてやれる覚悟と自信はある。
まあ、だけど怜夢は、そんなこと言葉にも態度にも匂わせない。
そんなこと考えてもいないかもしれない。
彼女はキャピキャピしてよく笑って、普通の女の子となんら変わらない。
美しいものを素直に愛でる、そう言う可愛い女の子だ。
俺はいつだって怜夢を束縛しないし彼女に対する想いはいつでも本気でいたい。
俺の友人の「
男同士なんて変だって。
普通、男は恋愛対象に女を選ぶって・・・。
それは価値観の違いだろ?・・・俺みたいな男だって世の中にはいるんだ。
河太郎はそうは言ったが、俺たちのことに干渉するつもりはないらしい。
興味はあるみたいだ。
オスがオスに性的欲求を示さないのは動物だけだ。
でも俺は怜夢に見た目だけじゃなくて生的欲求を感じてる・・・つまりそれが俺の
真実の愛だ。
つづく。
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