第3話

一ヶ月前、初めての彼女ができた。




たまたまクラスメイトの女子と日曜に出くわした時に、出会った彼女。


その時俺は、生まれて初めて一目惚れをした。




クラスメイトにしつこく聞いて、何とか連絡を取り、二人で会うこと数回。


ついに告白してめでたく恋人になれた時は、正に天にも昇る気持ちだった。




小柄でおとなしめな彼女は、付き合い始めてからもやっぱり可愛くて。


デートの約束をすればその日がとても待ち遠しく、彼女が待ち合わせ場所に来るのを待つ時には幸せを感じた。




知れば知るほど、どんどん好きになっていく。


会うたびに自分の目がおかしくなったのかと思うくらいに、彼女が眩しく見えた。




だから、デートの約束をしていた今日も、きっとそんな気持ちになるだろうと、浮かれながら思っていた。






朝までは。

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