第73話

「え、でも」


「定休日なのでたいしたおもてなしもできませんけど」


「すみません」


「いいえ」




私はにっこり営業スマイルで彼女のために席を引いた。


わざとらしく君の隣の椅子を。




これで話ができるかな。




私はカウンターの内側に戻ると、クッキーの生地を冷蔵庫に片付けてお茶の準備をした。




さっき自分で飲むために2階から持ってきたセイロンでいいかな。


癖がなくて爽やかだからきっと飲みやすいと思うし。




そう考えてポットとカップを棚から取り出していると、ようやく彼女が口を開いた。




「……ねぇ、どういうこと?」


「なにが?」




あ、ちゃんと返事した。

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