本当に?夢の異世界転生物語?

姫野 りぉ

異世界転生

プロローグ

チュンチュン♪ サワサワ~~


高い空はどこまでも青く拡がり濃い緑の大地と大きな木々がそびえ立つ


「┅┅┅┅」


それは大きな大きな大樹┅┅

その大樹の下に横たわる人?だね♪


「ここは?┅┅って言うか!麻木さんは?他の皆は?┅┅」



吉井 翔平ヨシイショウヘイ34歳

日本人 独身 彼女無しのDT

コジらせオタクの賢者?さん┅┅


【〇〇商事】総合商社勤務

極々普通のサラリーマンだった彼は中学生の時に初恋をコジらせそれから恋人とか縁遠い男となりました!はぁ~


大学を出て上手い事 商社マンとなったけど子供時代からアニメ大好きがオタクへと進み暇さえ有ればラノベやアニメの世界に没頭する毎日┅┅


しかし!コジらせ性格からかコスプレイヤーとかのお色気に関心は無くてもっぱら異世界物に夢中になり恋愛とか諦めていた

投稿サイトの小説で批評や感想を送るのが趣味と言うオタク?


ダ・カ・ラ!とても凄い量の物語やアニメを見たり読んだりして女性ちは無頓着で仕事が終われば一目散に帰り寝るのも忘れ没頭すると言うキモ生活┅┅


それなのに┅┅慰安旅行?なんで?


バスは走るよぉ~♪目指すは箱根温泉

【〇〇商事様一行】の張り紙

ショウヘイの会社は毎年恒例として箱根温泉の研修施設併用厚生施設

【〇〇商事 建成楼】

へ慰安旅行を決めていたのだ


施設はバブル時代に買った旅館で2万坪の広さは箱根でも有名な施設!

掛け流しの温泉と豪華な料理で施設の中に通常の旅館を設けて営業すると言う抜け目無さ┅┅


安くて豪華な旅館として人気が高く予約はいつも一杯だとか┅┅


「吉井さん!今年は絶対に慰安旅行へ来て下さいよ!」

「麻木さん┅┅やっぱ行かないと駄目かな?」

「駄目ですぅ!もう!主任なんですからね!」

「いやぁ┅なったばかしだし┅」

「ダ・カ・ラ!です!主任になったんですから逃げられませんよ!まったく!」

「アハハ┅┅はぁ~仕方ないかぁ┅」


入社して早11年┅┅ずっとこの慰安旅行や忘年会に新年会とか┅

会社行事を全て逃げて参加して来なかった┅┅

性格上キライなんだよ!

なんで酔っ払いの相手とか上司や後輩とかに気を使い俺の時間を無駄遣いしないといけない!


俺はそんなのより大好きな〇□物語や◆◇◆□なった件とか見たいんだ!


ちぇっ!なんで主任なんかにするかねぇ~

そりゃ同期は皆係長とか中には課長になって海外赴任とかして出世してるけど!

それに結婚して子供も┅┅


30過ぎてDTなら賢者になれる┅┅

なんて事はなくて今年で平凡な34歳だよ!


気になる女子とかも何人かは目についたけどしっかり相手が┅┅

今は何かと気を使ってくれる麻木さんは素敵な女性だと思う┅┅

だっていつも側で世話してくれるし可愛いしおっぱい大きいし┅┅ムフ♪


【麻木 香織アサギカオリ】26歳

某女子大卒で可愛い~♪

スタイルも良くB84W63H88♪

ムムム┅Eカップ?Dカップ?

痩せてるから微妙~

お尻は好みの桃尻でんがなぁ~♪


そんな美人OLさんはなんでか?俺の事を何かと気に掛けてくれる┅┅お世話好き?


「吉井さんはずっと行事をパスして付き合いも悪いですよね!

でも主任なんですから今までとは違います!それを自覚して下さい!」


「でもなぁ┅主任になったの4月だし┅今は7月だろ?新人さんはやっと研修を終えてこれからって時だし┅

俺みたいなのが変にしゃしゃりでなくても┅┅」


「何を言ってるんですか!吉井さんはこの企画課の英雄じゃないですか!

沢山の企画を立てて成功したのは本当に吉井さんの実績ですよ!

それを全部スタッフの成果として┅

バカですか?阿保ですか?

なんで自分の手柄を挙げちゃうんです?」


「それはスタッフや手伝ってくれた人達のお陰だからね」

「もぅ!そうじゃ無いですぅ!

吉井さんは出世したいとか思わないんですか?」

「ないなぁ~ほら?出世したらしたで苦労するだろ?上からとか下から挟まれるし、第一面倒くさいよ?俺は好きな事が出来て永く勤められたら良いんだ」

「┅┅結婚とかは?」

「アハハ┅俺みたいな奴を旦那とか無理だろ?知ってるよ?オタクの変な奴って言われてるの」


「吉井さんは変な奴じゃありません!吉井さんは┅┅吉井さんは┅」

「ありがとう、そう言ってくれるの麻木さんだけで幸せいっぱいだよ」

「もぅ┅┅ホント無自覚なんだからぁ~」


そんなで仕方なく慰安旅行へ来たんですがねぇ┅┅なんで?



「┅┅さん!┅┅吉井さん!┅しっかり!お願い!」

「┅┅ううっ┅痛い┅┅目が┅真っ暗?

体が動かない┅」

「うっうっ┅グスッ┅吉井さん!しっかり!死なないで!吉井さん!」


確か┅┅バスガイドのお姉さんの歌を聞きながらうとうとしてた┅

ふと?見ると前の運転手さんが?

なんでハンドルに顔を?┅┅寝てる?


イヤイヤ!なんて速度出してんだよ!

ひゃぁー!カーブ!カーブ!だって!


思わず体が動いた!立ち上がり運転手さんを揺する!


「運転手さん!運転手さん!」

「キャァー!気絶してる!」


馬鹿!マイク!マイク!


「何!気絶?┅キヤァー!運転手さん気絶してるって!」

「止めろ!止めるんだ!誰か!」

「イヤァ!ぶつかる!」


そうだよね┅アハハ┅これがパニックって奴ですか?


「退いて!って動かない┅ええい!退いて!」


思いっきりハンドルから剥がして握ったが?足!踏み込んでやがる!

ブレーキ!ブレーキ!

運転手さんの足を蹴ってブレーキに足を乗せ踏む!踏む!思いっきり!


キキキキィー! ギャギャギャ!


うわっ!ハンドルが!ウゴカナイ!



キュルキュルギギャア!


うわうわ!トラックが!ぶつかる!

ええい!


思いっきりハンドルを左へと回す回す!すると┅┅┅┅ドカッーン!

はぁ~岩にぶつかって止まった┅┅


「痛い┅┅これは血?┅俺┅死ぬのかな┅痛いの嫌だ┅」


«【痛覚無効】獲得しました»


「寒い┅┅頭が┅熱い┅」


«【熱耐性】獲得しました»


「ハハ┅死んだら異世界転生とか┅」


«特典【異世界転生】獲得しました»


「やっぱり┅┅未経験で終わるのか┅」


«【経験値20倍】獲得しました»


「麻木さん┅香織ちゃんだけ┅」


«【使役】【召喚術】獲得しました»


「なんか┅┅うるさいな┅賢者になれなかった┅エッチはしたかったな┅」


«【絶倫】獲得しました»


「吉井さん!起きて!目を開けて!私┅好きだったの!吉井さんが好きなの!だから死なないで!」

「アハハ┅俺より若い奴がお似合いだよ┅その綺麗な瞳┅┅好きだった┅」


«【魅力】【不老】【魔眼】【再生】獲得しました»


「超能力とかあったら助かったかな┅もう感覚が┅思いが叶うなら┅

香織ちゃん┅好きだったよ┅」


«【超能力】【状態異常無効】ギフト【天賦の才】獲得しました»


「うるせぇ┅あ~ぁ┅暗く┅┅┅┅」


«【遮音】【暗視】【隠密】獲得しました»


深~い闇へと引き込まれて意識が無くなった┅┅


«【〇◆〇〇◆】獲得しました»

【大賢者】$#&$#$&!ピィーィィィ┅┅



「いやぁ!吉井さん!いや!死なないでーぇ!」


こうして慰安旅行はバスの運転手さんの心臓麻痺?【心筋梗塞】で事故を起こし結果として社員1人が死亡した


カーブで対向車のトラックを避け左側へと大きくそれたバスは大きな岩にぶつかり止まったが奇跡的に既に亡くなった運転手と社員1人だけの死亡で負傷者も軽い物で済んだ


1人の社員が大声で頭を伏せろ!とかバスガイドさんを床に伏せさせ果敢にハンドル操作して大事故を回避した事が報道された┅┅

その社員は万年平社員でやっと主任となった男、吉井 翔平 34歳


それからゴタゴタは当然起きる事でぇ~やれバス会社の責任とか┅

やれ保証は?とか┅死亡した平社員は英雄として格好の標的となり報道は踊る~♪訳でぇ!

そんな事は知ったこっちゃなく死んだ当人はお通夜とか葬式ですな┅


「吉井さんのご家族は?」

「麻木君┅それが誰もいないらしい┅」

「えっ?吉井さんって天涯孤独?」

「親御さんは彼が子供の頃に事故で亡くなってる両親共だ┅

その後彼を祖父母が引き取ったらしいんだ┅

その祖父母も彼が高校生の時に亡くなったらしい┅親戚とかもいないとさ」


「じゃあ吉井さんは小さい時に引き取られ育てられたんですね┅身内無し┅」

「まぁその祖父母は資産家で賃貸マンションとか幾つも持っていて彼はそれを相続して1人で暮らして行けたようだ┅┅君が彼と一緒になってたらと思うと残念だな」

「そんなぁ!私は遺産目当てなんて嫌ですから!でも?その遺産は?」

「ハハ┅普通は誰もいないなら国が引き取るだろうね、はぁ~資産30億くらいなんだけど┅┅」

「30億!┅┅そんなに┅┅」

「フフフ┅しかし驚いたよ、吉井君は君の事が相当好きだったようだね?

遺産を全部君に贈ると遺書に残してたよ」

「はぁ?なんで?嘘!えっ!えぇぇえ!なんでですか!なんで!」


【遺言書】吉井 翔平に何かあったらその遺産は全て【麻木 香織】に贈る



「事故処理で弁護士さんが来て説明してくれたよ、後日正式に君の所に行くそうだから」

「┅┅信じられません!なんで私に?」

「フフフ!それだけ好きだったんだろう、彼には彼女とかの噂は無かったからね、きっと君との事を思ってたんだろう

それに君も彼を好きだったんだろう?」

「┅┅うっううっ┅好きでした┅大好きでした!なのに!なんで!ううっ┅」

「彼の為にも受け取ったらどうだい?まぁ税金で引かれるけどかなり残るだろう、出来れば会社を辞めないで欲しいが┅無理かな┅」

「会社は┅無理です┅しばらくは何も┅ううっ┅」


今の日本で個人のプライバシー保護とか非常に難しく、ネット上では彼女の事が大炎上するし報道も面白可笑しく悲劇のシンデレラとして騒がれる始末



30億もの遺産を手にした片思いのヒロインとして┅┅

そして奥手で意気地無しの平社員はネット上で馬鹿で哀れな奴として扱われた┅


フッ┅人の思いは情け容赦無い




□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇



名前 ショウ 年齢 17歳 種族 ヒト族

職業 ┅ 称号 異世界人


身長 185cm 体重 75kg 銀髪

白人


ステータス


レベル 1 HP 500 MP 800 体力 500

器用 8 運 10(MAX)


固有スキル

【超能力】【状態異常無効】【不老】【超速再生】【痛覚無効】【経験値20倍】【言語理解】【鑑定】【アイテムBOX】【???】【???】

スキル

【熱耐性】【魔眼】【魅力】【遮音】

【暗視】【使役】【召喚術】【魅力】

【絶倫】【捕食者】【魔力操作】

【全属性魔法】【魔法創造】【時空間魔法】etc┅┅┅┅


ギフト

【天賦の才】【マジックバッグ】【〇◆〇◆〇】


加護

創造神の加護 運命神の加護

武神の加護 大地神の加護

魔法神の加護 生命神の加護

叡智神の加護 時空神の加護

原初神の寵愛・加護



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