第25話

それから、俺は毎日を慌ただしく過ごしていた。




その理由はもちろん、


陸上部の立ち上げ。




おかげでテストの成績は散々で、母さんにはめちゃめちゃ怒られたりした。






部活作りはほんとに大変だった。




何が大変って、まずは顧問探し。


どんな部活もまず顧問をしてくれる先生を確保しないといけなかった。




俺に作ればいいと言った担任には、


頼んだらソッコー断られたから。




なんでだ……




当たり前のように引き受けてくれると思ったのに、




「めんどくせぇ」




その一言で終わった。


ま、先生らしいと言えばらしいか。




仕方ない。




俺は手当たり次第に頼みに頼みまくった。


でも、他に引き受けてくれる先生も見つからず、結局教師全員に断られてしまったのだった。




「どうすりゃいんだよ……」




途方にくれた俺は久々に土手に寝転がって空を見上げてた。




今日は厚い雲には覆われてるけど、雨の予報はない。


重たそうな雲を、同じく重たい気持ちで眺めていた。

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