悪い子は罰すのが当たり前
「ていうかこの鳥居に書かれてる東西南北ってなんの意味があるわけ?」
「確かに..」
「てかこれ柔らかいぞ!!」
そう言いながら海夏人は鳥居を軽々と曲げた。
その瞬間
【わーるい子、見ーつけた!!】
という可愛らしい声と共に、
海夏人の顔面にバッテン印の何かが貼られた。
「うわ!!んだよこれ!!」
そう海夏人が言ったのとほぼ同時に
海夏人の身体中にバッテン印が次々に貼られていく。
「何あれ...」
「海夏人!!大丈夫か?!」
そう言いながら陸は海夏人に触れた瞬間、
海夏人は灰のように崩れ落ちた。
だが、後ろを振り向くと海夏人は居た。
「もしかして...何度死んでも生き返る?」
そう私が呟くように言うと
「だとしたら、リスポーン有りのデスゲームのようなものってことか?」
と海夏人が同じトーンで呟く。
「いや、それデスゲームじゃないじゃん」
「でも、あのさっきの化け物といい、ほぼデスゲーム同然だろ!?」
「まぁ...」
「てか遥はどうやって死んだの?」
「え、私?」
「うん」
「確かに。気になるな」
「私は────」
言い始めようとしたその時、
また足元で雫が落ちた。
色は紫色だった。
気づいたら鳥居は消えている。
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