第2話

そして、


そんな感情を抱く自分にも

戸惑ってしまう




自分は誰かを亡くして

泣くような人間では

ないはず…





その悲しみを

打ち消すように、



自分を欺いた雪と福助に、


激しく燃えるような

怒りが胸にたぎる




絶対に、許さない――





その怒りをぶつける為に、


成光は自分の部屋から

飛び出していた

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