第15話

「大善様は

もう眠られましたか?


今日はとても

はしゃいでらした。


久しぶりに大善様の

そんな姿が見れて

良かったです。


最近、ふさぎ込んで

ばかりでしたから」



襖の向こうで、


成光と小羽の

護衛をしている

福助の声が聞こえた




成光は夢うつつで、


ぼんやりとその声を

聞いていた





「――成重様の事ですね。


あの方はこの子が

自分の子ではないと

思われている」



小羽のその声を聞いて、


成光は



やはり――



そう思った

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