蘇る記憶 (涼)

第362話

朝、目が覚めて、

自分が自分で有る事に

安堵した



大丈夫だと思っていたが、

もし、自分が目が覚めなかったらどうしようかと、

思っていた



段々と、

“俺”と“アイツ”

の境界線が、


無くなっているような

気がする



分かるはずもない

アイツの気持ちや行動が、

今の俺にはなんとなくだが分かってしまう



自分の体が、

段々アイツに乗っ取られてしまいそうで、


怖い…

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