第317話

傘をインターネットカフェに忘れてきたが、


もう必要無いみたいだ



外は晴天で、

朝とは思えない気温で、


立っているだけで

汗が出てくるくらいに、

熱い





朝やっていた報道番組を

全部見た訳じゃないが、


他の局もそうだが、

俺の名前や顔は何処も

報道していないだろう



どんな残酷な殺人犯でも、

俺はまだ未成年だから…




だけど、そのうちネット等では、


俺の名前や顔が

流れるかもしれない



時間の問題だろうな…




そして、田中愛美も、

じきに見付かるだろう



良かった…



あんな狭い部屋で、

彼女一人で寂しく眠っているのは、


可哀相だ…

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