第264話

「俺、記憶が無いんだ。

二重人格かもしれない…。

もう一人の俺は、

人を殺しているかもしれない」



そう涼から言われた瞬間



もしかしたら、

自分も殺されるかもしれない?



二重人格なんて、

きっと作り話で…



そう思った





「私、夕べ見た事は、

誰にも言わないから。

涼が…。

だから…だから…。

ごめん。

帰る」



私は一方的にそう言うと、

慌てて涼から離れた



少し離れると、

逃げるように走っていた

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