第252話

この女の名前は、

中山正子



教師と言う立場で

有りながら、


今、自宅に教え子を

連れ込んでいる



それは、とても罪深い





「柏木君、急に私の家に

来るなんて。

電話の一本でもくれたらいいのに。


何か悩み事でも有ったの?

追試の事かしら?」



この女は、

建前の台詞を口にする



差し出されたバスタオルを俺は奪うように手にし、


それで顔を強く拭いた

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