第197話

お母さんのお説教が終わり、

私が部屋に戻ると、


鞄の中で携帯電話が

鳴っていた



きっと、ユキだろうと思い、

それを手にしたが、

ディスプレイに、


“柏木 涼”


と、出ていて、

思わず携帯を床に落とした




携帯はずっと鳴り止む事なくなり続け、


私は意を決したように、

電話に出た



「はい…」



声が震えた

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