第195話

時計を見ると、

もうじき始発が来る



早くこの場所から居なくなりたくて、


私は力の入らない足で

立ち上がり、


切符を買うと、

改札に向かい電車に乗った



その最中も、

ずっと涼が追い掛けて来たらどうしようかと、


怖かった



もしかしたら、

殺されるかもしれない…



あれは、涼だった



私が彼を、

見間違うはずはない

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