第187話

「大丈夫ですよ。

心配掛けてすみません」



私はそう言うと、

彼を追い越して

部屋に戻ろうとした



その時、

近藤さんは私の腕を強く引いた



そして、

私は彼に強く抱きしめられていた





「辞めて下さい…。

離してよっ」



私は彼の体を強く押し退けると、

走って部屋に戻った



体中に鳥肌が立った



好きでも無い人に触られるのなんて、


嫌だ



それに、彼も私の事なんて好きじゃない



どうせ、軽い気持ちでそんな事するんだ…



そんな近藤さんの姿が涼と重なり、

なんとも言えない怒りが、

湧く



そして、夕べ、愛美から来たメールを思い出し、


気持ちが沈んだ

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