第169話

駅に着き、

電車を待っていると、


よく知っている人影が、

こちらに歩いて来る



自然と、私の顔が

明るくなった



「ユキ、一人なら一緒に

帰ろうよ」



私は、ユキの横に

誰も居ないか確認してから、

そう言う





「あっ、咲。

勿論、方向一緒なんだし、

帰るに決まってるじゃん」



ユキは少し歩みを早め、

私の元へと歩いて来た

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