第156話

「俺、好きだから…。

田中の事、好きだから」



俺は田中にそう告げた



そう言うと、

少しだけ罪の意識が

軽くなった





「マナも、好きだよ」



いつもとは違い、

消えそうな元気の無い声で、

田中は呟いた



俺はさらに強く、

田中の体を抱きしめた





今は嘘だけど、

いつか必ず…



田中を好きになるから



ごめん…



俺は言葉に出さず、

何度も謝った

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