第154話

「もう、咲の話は辞めようよ…」



俺はもう逃げたくて、


田中の腕を強く引き、


自分の方へと引き寄せた





「柏木君…」



田中が何かを

話そうとするのを遮るように、


俺は田中にキスをしていた



初めて、キスをした



何も感じない





自然と、田中を畳の上に

押し倒し、


彼女の体に触れていた




「柏木君、怖いよ…」



田中のその言葉を

無視するように、


彼女の体を求めた

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