第94話

今日、ずっと考えていた



咲に言われて思ったのだが、

病院へ行った方がいいのだろうか?



もし、俺は記憶喪失ならば…



だけど、ずっと記憶が無い訳じゃない



だから、またそれとは違うのかもしれない…



もし、俺が何かの病気ならば…



病院に行って、

何て話せばいいのだろう?



正直に全てを…



いや、人を殺しているかもしれない事を、

隠して話す…



どちらにしても、

俺は怖い



真実を知るのが怖い



いや、誰かに知られる事の方が怖い…




だけど、もしそうなら…



俺がそうする事によって、次の犠牲者を出さなくてすむ…



そう思ったが、

俺は何度も首を横に振る



俺は関係ないんだ…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る