第76話

涼に電話をする時は、

いつも緊張する



あまりしつこくすると、

嫌われるかもしれない



いくら友達だとしても、

恋愛感情が有るから、

相手の気持ちを深く考えてしまう



涼は三回程コール音が鳴っただけで、

直ぐに電話に出てくれた





『はい。

どうした?』



涼は落ち着いた声で、

そう話す



私はただ涼と話したくて電話を掛けただけだが、

それは言えない

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