第66話

放課後、涼は直ぐに帰って行く



涼と仲の良い田村一樹(タムラカズキ)は、

涼のそんな姿を寂しそうに見ていた



休み時間や、昼休みは、

涼はいつも田村君と一緒に過ごしている



今日もいつものように田村君と過ごしていたが、

あまり涼が話している感じはしなかった





今日に限らず、

時々、涼が何かを悩んで苦しんでいるような事が有るが、

今日は特に酷い



今迄、これ程態度に出していた事は無かったからだ



涼が悩んでいるのはきっと

お母さんの事だろう…



やはり、寂しいのだろう



早く涼のお母さんが見付かればいいのに…

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