第16話

「ん?何謝ってんの?

別に、生活には困ってないよ。

父親がお金くれてるし。


バイトすんのは、

俺が遊ぶ金が欲しいだけ」



涼は私の考えを察したのか、

フォローするように、

そう言ってくれた





「…涼のお母さんまだ見付からないの?」



私は聞いていいのか迷いながらも、

そう聞いてしまった



嫌がられるだろうか?



だけど、純粋に彼が心配だ

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