黒の秘密
「ここが僕たちの住処だよ!」
そう言って着いた場所は絵本で見るような
小人の世界のようだった。
「未唯お姉ちゃんはどこ行きたい?」
「ん~...とりあえず適当に回ろうかな」
「....前もそう言ったようね」
「え?私ここに来たことあるっけ」
「さぁ、どうだろう」
「あ、そういえばもう未唯お姉ちゃんはここから帰れないからね?」
「え!?どうして!?」
「そりゃあ僕が呪い殺すからだよ」
「え....」
その言葉を聞いた瞬間背筋がゾッとした。
そういえば今気づいたが
何故周りのフェネマノール達は
色鮮やかな色をしてるのに
私と出会ったこの子だけ " 黒色 " なんだろう。
もしかして、元は白だったとか?
フェネマノール達の色が
世の中の全色あるとしたら白があるはず。
でも居ない。
しかも黒は多くの色が混ざると出来るはず....
でも白は..?
もしこの子が元は白で何らかの原因で
黒になったとしたら?
「ねぇ、君ってさ本当は黒色じゃなくて白色だよね?」
「は?なんで...どこでそれを...」
「やっぱり....鎌をかけて正解だったみたいだね」
「なっ!」
「ねぇ、教えて欲しい」
「なんで黒色になったの?」
「.....しょうがない教えてあげる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます