第6話 青い花は架空の花

「今日も遅かったじゃん〜!!」


「どしたん?最近なんかあったん?」


心配そうな顔をしながら私を見つめる友達。


「あ、てかそれ」


そう言いながら私のスマホを取る。


「これ青色の彼岸花だよね?」


と言いながら私のスマホに映る、花を見せた。


多分、さっきドタバタしてカメラボタンを


押しちゃったのかもしれない。


それより青い彼岸花って..,


「もしかしてやばいやつ?」


「いや、やばいやつっていうか..」


「この花、幻上の話だよね?」


「本当にあったんだ。すげー」


淡々と話を進める友達。


自分のスマホを友達から取り上げ、


慌ててネットで青い彼岸花について調べる。


どのサイトにも青い彼岸花は


『架空の花』だとか


『現実の世界には存在しない』などといった


結果が出てきた。


「嘘でしょ..」


そう声を漏らす。


じゃあ空くんと私が居た、


昨日のあの場所って異世界ってこと?


だとしても景色は余り変わらなかった。


違うところは水の中のような景色だったこと。


今日は午前授業だし、


空くんの家に寄ってみようかな。

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