10連
「お?そうだったな。・・・ベルは前世でガチャ好きになる才能があるな。」
「キュイ!」
一ヶ月で増えたランダム釣果の整理をしているとスコンベルに裾を引っ張られた。
この一ヶ月で500,000マネーは稼げた。
このままいけば、イカダのアップデートにも手が届く計算である。
一ヶ月の釣果の中には井戸並に場所をとるものもあった為、それらを収納出来る万能収納箱を買った。
お値段なんと!触れたものを万能収納箱に仕舞える万能手袋に、魚介類を仕舞っておける万能生け簀がついて300,000マネーとお買い得なものとなっていた。
・・・・・・結果、井戸、収納箱、生簀でイカダの殆どの敷地を占めてしまって寝る場所に困ってしまったのは、通販で余計なものも買ってしまったみたいで前世を思い出して笑ってしまった。
「1日前に釣ったから24時間は経っているな。・・・・・・よし、20連は溜まっているぞ。ベル。」
「キュイ!」
ランダム釣り竿は2時間おきに何かが釣れるものであるが、その瞬間を逃したらまた2時間待たないと何も釣れていないと思っていた。
あの初めて深海魚を釣った記念すべき日は20時間以上の格闘の末、釣る事が出来、スコンベルに会う事が出来た時、ランダム釣り竿はほぼ3日間くらい放置していた。
格闘から睡眠、食事、そして睡眠をした後、すっかり忘れていたランダム釣り竿の事を思い出して、丁度竿が引いていたので竿を触った瞬間、何連しますか?と画面が表示された。
その時は丁度最大50連釣れるくらい溜まっていた。
「どうする?ベル、20連一気に釣るか?」
「・・・・・・キュイ!」
スコンベルは迷った末、二人で10連ずつ釣ろうと提案した。
タカシとしてはスコンベルが全部釣っても良かったが、スコンベルは一緒に楽しみたいという気持ちを尊重した。
「10連ずつな。まずはワシから釣るぞ。」
釣果
枝
石
石
岩
古代の石板
枝
木材
縄
石
高級手袋(両手首つき)
「・・・・・・ハズレか?」
ランダム釣り竿の糸には10本の釣り針に釣果が引っ掛かっていた。
まず、5マネーの枝や石、10マネー程度の岩や縄は何も確認する必要もないので、ポイッポイッと収納箱に投げ入れた。
古代の石板には何か絵が彫られているが、劣化が酷くて解読不可能となっていた。
それでも10,000マネーとなっている事から何らかの価値は高いのだろうと予想したので、丁寧に手袋で収納した。
「また・・・猟奇的なものが釣れたな・・・・・おっ!指輪がついている・・・女性の手かな?」
「キュイ!」
「うん?いるか?・・・ワシは指輪の価値を見ておくから、焦らなくても良いぞ。」
手袋から外した手首にはちゃんと5本の指がついている手もあった。
たまに・・・ケジメでもしたのか?指のない手が入った手袋とかもあった。
その手には赤い宝石のついた指輪が左手薬指に嵌められていた。
流石に推定結婚指輪をまだ嵐期まで時間があるのに売るなんて畜生な事は出来なかった。
ショップの換金画面で指輪の価値を調べようとしていると手袋から外された両手を見ているスコンベルがいたので、埋葬する場所なんてないので、食べて良いよ。と許可した。
ただ、早くタカシと釣果を楽しみたいのか?いつもより早く食べようとしているスコンベルにまだ鑑定に時間が掛かる。と安心させた。
「・・・・・・?いつもより長いな・・・・偽物?本物の宝石ではないんか?」
換金機能に付いている査定の結果、この指輪についている宝石は偽物・・・イミテーションだと鑑定された。
質感から多分ガラスと思うが、手袋に関してはちゃんと高級手袋な上、過去の釣果を書いているメモには査定結果も書かれている。
過去の高級手袋と比べても今日の高級手袋は過去最高査定額となっていた。
つまり、この手袋の持ち主はちゃんとした金持ちであり、態々、左手薬指に偽物の宝石がついている指輪を着けている理由が分からなかった。
1番の予想がつくのは思い出の品だが、何となくそんな風には見えないのだ。
「・・・・・・まぁ、考えても分かるわけもないな。・・・ベル?食べ終わったのか?・・・美味しかったか?」
「・・・キュイ!」
「そうか、やっぱり金持ちは良いものを食っているから。肉も美味いのかな?」
美味しい!と表情を浮かべるスコンベルは早く10連を釣りたいのか、ランダム釣り竿を既に無数の触手で握ってウズウズしていた。
「キュイ!!!」
「これは?!」
水面が泡立ち、光が水面に反射している。
こんな演出初めて見た。
二人は凄くウキウキしながら釣り糸を凝視して、釣果が何か見ていた。
釣果
100年ワイン
無限ジョッキ
世界樹の皿
ランダム釣り竿
モリモリ銛
豪華なテーブル
王族御用達の高級砂糖
イカダのオプション無料チケット
世界樹の箸 2膳
アダマンタイト製マサムネ作刺身包丁
「バカ・・・当たっている・・・・・・」
「キュイ!!」
無数の触手で喜びのダンスをスコンベルは踊っていた。
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