13.ロンリー・・・

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 ※ローンオフェンダー(lone offender)は、テロ組織に属さない個人が単独でテロ行為に及ぶことを表す用語である。 一匹狼を意味するローンウルフ(lone wolf)に同じ。


 山並郁夫とは、俺のこと。

 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。

 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。

 ところが、人生、思ったようにはいかない。


 俺は、隊長大文字伝子と運命的に出逢ったことで、今後の方針を固めた。

 それは、『闇サイトハンター』として、EITOに、いや、大文字伝子に協力していくことだ。


 今度こそ、新しい敵「パラ・リヴァイアサン」と初戦か。

 どんな作戦で来るかと思っていたら、時間と場所は分かった。


 また、上野恩賜か。上野アメ横サクラ祭りねえ。


 何となく、不忍池が気になった。

 まさか、またアクアラング?案の定だ。那珂国製品のはダメだ。下手したら死亡事故に繋がる。日本製を纏めて買った那珂国人がいた。


 忍者衣装?これも、発注量が多いと目立つ。SNSで調べると、やはり「自慢したがり」が漏らしている。日本刀?ああ、これは、日本の反社から調達するんだろうな。

 詰まり、アクアラング隊と忍者軍団か。え?前と、あまり変わらないな。


 武器は日本刀だけ?そりゃないよね。見付けた。ボーガンか。これも日本の反社か。

 そうか。大文字配下の『弓矢隊』が邪魔なのか。

 12日。前日の朝に警視庁に「タレコミ」メールをした。


 やれやれ。どうも気になるなあ。

 夜中に起きて、何となく、ネット検索していたら、『手作りのハングライダー』での事故の記事を見付けた。


 しょうがない。念の為、出動するか。伝子様の為に。ロンリーオフェンダーならぬロンリーディフェンダーとして。


 4月13日。俺は現場にいた。

 ―完―


 このエピソードは、「大文字伝子が行く335」(または「大文字伝子の冒険374」)の裏話エピソードです。


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