5.マジかよ

 ====== この物語はあくまでもフィクションです =========

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 山並郁夫とは、俺のこと。

 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。

 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。

 ところが、人生、思ったようにはいかない。


 俺は、隊長大文字伝子と運命的に出逢ったことで、今後の方針を固めた。

 それは、『闇サイトハンター』として、EITOに、いや、大文字伝子に協力していくことだ。


 2月1日。

 月が変わったばかりなのに、人騒がせの情報をゲットしてしまった俺は「マジかよ!!」と思わず叫んだ。

「ビターXだと?俺は、こんなの知らないぞ。」

 俺は、すぐに表と裏を調べた。どこの世界でも、「おしゃべり」はいる。

 自称ビターXは、ピスミラの集団の一部だ。

 ダークレインボウとEITOを手玉に取った積もりか。

 反社も初詣や節分に出かけるのか。確かにスリや置き引きはしやすいが・・・。

 とにかく、放っておく訳にもいかないな。

 どうやって、EITOに知らせるか逡巡している内、ダークレインボウらしき声明が上がったが、第三の声明が出てきて、ダークレインボウは、場所を変更した。

 誰が雇ったかは、今は不確かだが、いつか突き止めてやる。

 割り込みは、ヘナチョコNewtuberだ。迷惑系だ。

 慌てていたのだろう。グレート・グリフォンなんて偉そうな名前を名乗っておきながら、ザマアないな。黒子衣装で登場か。バトルの場所変更か。

 よし、リスクはあるが、前の、メッセージアプリを使おう。

 使って、すぐに「ゴミ箱」だ。

 俺は、ヘナチョコを確認に行った。

 夕方。

 流石は、大文字伝子。すべてに対処し、勝利した。

「ここは任せて先に行け!」は「ヒーローの王道」だ。

 俺は、ヒーローじゃない。大文字伝子のサポーターだ。

 迷惑系サポーター?まあ、いいさ。

 備蓄はある。金を含めた備蓄だ。

 時間もある。俺は、闇サイトや卑怯な手段で制服しようとする輩が嫌いなだけ。

 そう、俺は「闇サイトハンター」。

 いくら逃げても、最後には追い詰めるぜ。

「あ。こいつ、尻尾丸見えじゃないか。」

 こいつらにとっては、「とんだ鬼やろうかな?俺って。」

 俺は、誰もいない部屋で笑った。

 ―完―





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