第9話

誰も雪の降る日は外へ出ないのに。

赤いサンタクロースの帽子には猫のお人形。


自分で飾ったけど、もうあの子は戻ってこない。

でもね、大人になれば貴方もわかる時がくるわ。


「誰も好きな人なんかいないの。」


もう帰ってこないあの子。私だけの宝物だった。

最後にありがとうと言えば良かったのに。私ってば馬鹿な女。

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