第9話 麋角解【さわしかのつのおつる】
降谷小雪様
拝啓
早いもので、今年も暮れようとしています。降谷先輩にとって今年はどんな1年になりましたか。
さて、先輩は以前、小説が書けなくなった、と書いていましたね。それはつまり、筆を折ったということでしょうか、あるいは、スランプ中で書けないだけでしょうか。どちらにしても、先輩の作品が読めないのは寂しいです。
それに、もし、先輩が筆を折ってしまったのなら、それはもったいないことだと思います。先輩のような人が筆を折るというのならば、私のような者はどうすればよいのでしょう。私だって筆を折ってしまいたいけれど、どうしようもないのです。
書き続けることでしか、評価されないのなら。
書き続けることでしか、【自分】を確かめる方法がないのなら。
もう書き続けるしかないじゃありませんか。
本年中はお世話になりました。
来年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
敬具
202×年12月27日
雨野千晴
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