[2章まで完結]水の国の王子に生まれましたが、冒険者になります。
鹿野田
とある雪の夜の日。1番長い夜のはじまり。
うまれた 生まれた 産まれた
なにが どこに
いかいのこ いかいのたましい みずのくに
うまれた 生まれた 産まれた
いとしご 愛し子 特別な子
なんのいとし子。だれの愛し子。
みずのくに。みずの子。水の王の子
ひさしぶり 久しぶりだね みずのくにではひさしぶり
でも でも でも でも でも
今日はとうじだ 冬至だよ ふゆのひだ
一年で1番冬が長い日!
じかんは じかんは 時間は!
まよなか まよなか 雪の真夜中
それじゃあ それじゃあ それじゃあ
真夜中の子は 冬至の子は 雪の夜の子は
ふゆのおうのこ! 冬の王の子!
よるの申し子! 夜の祝い子
どうするの どうなるの だれの子なの
どうする どうする どうしよう やっぱり水の
『我のじゃ。我のものにする。』
冬のおうさま 王さまだ
きた きた きた
冬の王さまの子にするの?
でもあの子 とっても水の力が強い
つよい つよい みずの子だよ
『ふん。水の王が溶けてから何年経った。海も川も湖も雨も王の資格を未だに得ておらん。そんな半端者達なんぞ知らぬ。彼れは我の子にする』
おうさま おうさま ふゆのおうさま
やくじょう やくじょうを 約定がある
あの子はみずのこ 水の国の子
水の国の王の子 王の子だ 人の王の子だ
『よりにもよって水の国の王の子じゃと。ちっ。仕方なし、古の約定のとおり7つの新しき年まで待ってやろうぞ。どうせ水どもは気付かんじゃろう。ふん、今もここに誰もいないのがその証拠じゃ。』
王様いっちゃった いっちゃった 行っちゃった
でも きっと きっと きっと
あのこは ゆきのこになるね こおりのこになるね ふゆのこになるね
たのしみ たのしみ たのしみ たのしみ
だって だって だって
わたしは わたしたちは
ゆき こおり ひょう みぞれ だから
ああ、そうか、そうなるのか
見届けたぞ 私が見届けた
7つの新しき年までに
水が迎えに来なければ、
水が加護を与えないのならば、
水が知ろうともしないのであれば、
彼の愛し子は誕生の祝福を授けた冬の王の子。
約定をもって雪と氷に祝福されし冬の愛し子。
そして長い夜の日に生まれし異界の魂に
私からもささやかながら祝福を。
そう、冬至の真夜中に生まれ落ちた子は皆、夜の祝い子でもあるのだから
其方の生に祝福を。
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