限界

 ローズの進化。

 それは劇的……これで、僕たちの陣営にAランクの魔物が三体になったこととなる。

 圧倒的な戦力……と言いたいところではあるけど、僕はその他の魔王候補の戦力が如何程か分からない。

 だから、これで圧倒的かどうかは不明だ。

 数は圧倒的に足りないだろうしね。


「まぁ、数はそこそこいる気がするけど」


 ミノワ王国の北方に作った自分の国にいる魔物たちの様子を空から眺める僕はそんなことを思う。

 ゴブリンに、リザードマン。オーガと、全員合わせるとそこそこの数になる。

 それに、その他にも実は倒したエンドの国の方から亡命していた吸血鬼たちも迎え入れている。龍である僕の力に惚れ込んだ者たちだ。

 まぁ、普通にエンドの国が色々なところから襲撃を受けてヤバいみたいなところもあるけどね。

 彼らに関しては龍の血に魔法、契約と。ガチガチに縛りつけた上で部下にしている。

 なんかあれば殺すという強い意志を持っている。


「ちょ、吸血鬼としての力を見せてくれませんか?オーライさん。霧化を使ってちょっと……」


「んっ?良いですぞ。私の力が必要な場所はどこですかな?」


「おぉ、そう言っていただいて、助かります」


 とはいえ、吸血鬼たちもかなりこの街に馴染んでいる。

 殺さなきゃいけなくなるような事態は起きないと思うけど。

 

「仲良いのがいちばんだからね。精霊も、うまくやっているようだし」


 自分が一番最初に作った巨大な大樹。

 自分の部下たちはその幹に穴を作り、生息圏をひろげ、協力しながら生活している。


「うーん。とはいえ、今以上に規模が大きくなったらもう入らないか……ゴブリンたちは繁殖のペースがかなり早いし、僕も本格的に頑張らないと」


 しかし、すでに大樹を改造して生息圏を広げる。自分たちの居住区を作るというのにもかなりの無茶がある。

 もう居住区はほとんどない。このままだと凄まじい速度で増えている

 それに、良い感じに経験値の供給源となってくれそうな都合のいい魔物を飼育するための土地も欲しい。この場所には外敵なんていないし、普通に過ごしていく分でレベルを上げられるような場所というのはゼロに近いからね。

 そこらへんも必要になってくる。

 あと、人間の国と貿易できるような

 ちゃんと僕は島の位置を海運しやすそうな場所に作ったからね。そういう意味でも、ちゃんと活用していきたい。


「始めますか……ソーラーパンク計画っ!」


 なんてことを思う僕は自分の中にある国改造計画を進めることを決意する。


「おーい、ドラゴンども」


 そろそろちゃんとまちづくりに入ろう。

 そう決めた僕は悠々自適に、のびのびと空を飛んでいるドラゴンたちの方に向かっていくのだった。

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