最初のお嫁さん
縞間かおる
①
私はバカだから……高校を卒業する事も出来なかったし、仕事も何も……長続きしなかった。唯一長続きしたのはJKの頃からやってた援交で……アイツに拾われるまではそれでどうにか糊口をしのいでいた。
アイツは元々援交の“お客”で……『ボンキュッボンでも無いし取り立てて美人でも無い。エッチの回数は……まあ、こなしはしたけど“ウマヘタ”なんて分かんない』なんて
アイツの名前は西崎雄二、ギラっとしたイケメンだけど如才なく、若くしてどこかのお屋敷の執事らしい。
仕事柄、お屋敷に泊まり込む事も多々あるので、私は小ぎれいなマンションに飼い殺し状態で……一人の時はジャンキーな食べ物で適当に過ごしていた。
もっとも、雄二は私に「少しはマトモになれ!」が口癖で……私に家庭教師まで付けて勉強を強要した。
「こんなに勉強するなら援交の方がまだマシ!」と何度も逃げ出そうと思ったけど、身の回りが“積年の埃”で色々とヤバかったので止むを得ず大人しくしていた。
でもまあ、今にして思えば……こうして多少なりとも漢字やことわざが書けるのは、このおかげでもある。
仕事の話はまったくしない雄二だったけど、そのストレスなのか“私を囲んでから”のエッチは酷く暴力的で……私は“見えないところ”がいつもどこかしら痣になっていた。
でも次の日の朝は私のご機嫌を取るレベルで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます