懐かしの神社が心霊スポットになってた
おっさんたち、そしておば…いや、それなりなお姉さん方には馴染みがあるだろう「洒落にならない怖い話」
インターネッツ老人会のネタの一つ。大いに盛り上がる最大戦力にして最恐成分で構成されている最終決戦兵器。
今は亡き2ちゃんねる。ネット掲示板でチャットをする感覚は、さながら平成のラインとも言えるだろう。そうそう5ちゃんねるになってから使いにくくなったよな?前からエロ広告多かったけど…こう、あからさまに誤タップ狙う位置には配置されてなかったのに。
おっと…話が逸れたな。ごめんごめん。
まぁ、何だ。社畜時代はこの洒落怖にお世話にはなってたわけよ。
毎日の通勤時間って暇じゃん?そりゃ、席に座れれば寝るよ?でも始発駅でもなきゃ運良く座れないんだな、これが。
なので通勤時間の片道60分、往復すれば120分暇潰しが必要になる。それでお世話になったのがこの洒落怖様なわけ。
普通の掲示板の方はあまり使わないんだけどな!もっぱらまとめサイト専門。まとまってて分かりやすいから重宝してる。
そもそもリアタイでそんな伝説のスレとかに立ち会えんだろう。こう言うのは雰囲気が大事なんだよ、雰囲気が。
そんなお世話になってる洒落怖だが、その中に、こんな話があった。
「子供の頃、よく友達3人で神社で遊んでいた。その時写真を拾った。落ちていたそれを拾ってしまい、捨てたはずが大人になってからもその写真が送られてきてみんなが呪われていく話」
流し読みだったから詳しく覚えてないしスレタイは忘れたが、概要は大体こんな感じだったと思う。
これを読んだ時は「子供の頃、遊ぶところがないからって、そんなに神社で遊ぶかよwしかもなぜその時に呪われないで何年も経ってから呪いが本格化するんだよ。本当に理不尽!」なんてゲラゲラ笑ってた。
でも、ふっと思ったんだ。
ーそう言えば、俺もよく神社で遊んでたなー
うん。笑っていられなかった。いや、逆に笑い話だった。
自分自身よく神社で遊んでいたのだ。
と言うか、神社で遊ぶことなんて田舎の中年〜お年寄りならよくあることだし、何ら不思議ではない。
近所の連中とご神体(と言われている)の杉の木を囲んで遊ぶとか、本殿の中にあるお神酒(だったと思う)をぶっかけ合うとか。
何だ、自分も洒落怖に上げられるような経験してるじゃないか!と内心ツッコミを入れる。
でも、呪われるとか身内に不幸が起きるとか、そういうことは一切なく何事もなく過ごせてたから自分は違うと思ってた。
でも最近気づいたんだ。別に特別なことが起きてないだけで、自分もこの連中と変わらないんじゃないか?って。
何を言ってるのか…自分でもよく分からなくなってきた。
でさ、その神社なんだけど……。
実家に帰ってきてビックリ!
何と心霊スポットになってた!
飯の時に母親に聞いたんだけど、数年前に神主さんが死んで廃社になったらしい。
その神主さんは子供も後継者もいないということで特に神社の移転とかもなくそのまま廃社に…と言う流れらしい
。
そんな神社だけど廃社になったら心霊スポットとして有名になったらしい。妹が聞いてもいないのにベラベラ教えてくれた。
あの神社、平安時代からある由緒正しき神社ってもんでそれなり立派だったんだよ。ちゃんと神楽殿っていうの?そういうのもあって俺が子供の頃は結構賑わってて、そこで振る舞われるお餅食べたさにお祭りにはよく行った。
でも神社もそうたけど、建物って人が住まなくなるとすぐ廃れるじゃん?
それが恐怖心を煽るのか「あそこの神社の神主が自殺した」とか「ご神体を切ったから呪われた」とか色々言われるようになってたらしい。
それを動画だかネットで取り上げられてバズり、有名な心霊スポットになって今に至る。と言うことらしい。
なんだそれ。面白そう。
そこで俺は閃いた。
心霊スポット巡りをしよう。
悲しきかな今は無職な暇人。
家の手伝いと飾りの求職活動をしながら心霊スポット巡りをするのも乙じゃないか。
輝かしき第一回目の心霊スポット巡りは懐かしの神社に決定!
折角なんで俺も洒落怖みたいに実況したいと思う!
そんな訳で、みんな応援よろしくな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます