｢あの貼り紙は何～？｣｢夏休みのサンフランシスコ留学のやつさ～｣

中学2年生

うちは、那覇の中学2年生。

中2になって、那覇の中学に転校して来た。

うちの前の席の、志伊良さんと仲良くなった。

志伊良さんと、学校の廊下を歩いてた。

｢あ、志伊良さん｣

｢何？白熊さん｣

｢あの貼り紙、何～？｣

｢あれは、夏休みのサンフランシスコ留学のやつさ～｣

｢夏休みにサンフランシスコに留学するの？｣

｢そうだよ～！筆記と面接に合格したら、行けるよ～｣

｢さすが沖縄の中学だね～｣

☆

うちは、志伊良さんといっしょに、サンフランシスコ留学の筆記と面接を受けてみることにした。

志伊良さんに、いろいろ勉強を教えてもらってる。

学校でも家でも。

日曜日に、志伊良さん、家に来てくれた。

｢きゃあ、可愛い～｣

｢こらーっ、何、見てんのー｣

志伊良さん、うちの部屋のタンスを開けて下着を見てたから、あわててタンスを閉める。

｢下着は、いいから、勉強でしょ！｣

☆

今日は、夏休みの留学のための、筆記と面接の日。

志伊良さんといっしょに、試験の教室へ行く。