このクソみたいな世界３

第12話 大将

　地下深くの秘密基地

　溜池山王駅地下深く、人知れぬ秘密基地。そこには、黒崎零が君臨していた。無数のモニターが壁一面に張り巡らされ、世界中の情報を収集していた。

「ふふ、彼らの抵抗もここまでだ」

黒崎は、冷酷な笑みを浮かべながら、モニターに映し出される山県たちの姿を見つめていた。

「あの地下鉄網は、私の実験場。そして、この世界を支配するための第一歩だ」

　黒崎は、古代文明の遺物である「マザーコンピューター」の前に立っていた。このコンピューターは、彼の野望を実現するための鍵となる存在だった。

　怪物たちの秘密

　一方、山県たちは、怪物との戦いを続けていた。怪物は、次々と新たな触手を生み出し、三人を圧倒しようとする。

「この怪物、一体何なんだ？」

　山県は、息切れしながら怪物を見つめていた。

「ただの生物ではない。機械と生命体が融合したような存在だ」

　大佐は、冷静に分析する。

「黒崎が何か手をくだしたに違いない」

　烏丸は、剣を振るいながら、怪物に向かって叫んだ。

「出てこい、黒崎！この戦いに決着をつけるぞ！」

　黒崎の策略

　その頃、黒崎は、マザーコンピューターに指令を送っていた。

「全てのシステムを起動せよ。そして、彼らをこの地下に閉じ込め、永遠の眠りにつかせてやる」

　マザーコンピューターは、黒崎の命令を受け、地下施設全体を活性化させた。

　突然、地下施設の壁が動き出し、無数のレーザーが三人を攻撃してきた。

「これは…！」

　山県たちは、レーザーを避けながら、黒崎の策略に気づき始める。

「黒崎が、この施設をコントロールしている！」

大佐は、冷静さを保ちながら、状況を判断していた。

「このままでは、勝ち目がない。この施設を破壊するしかない！」

　山県は、大佐の言葉に同意し、再び怪物に向かって突進する。

　激しい戦いの末、山県たちは、何とか怪物にダメージを与えることに成功する。しかし、怪物は不死身のように再生を繰り返す。

　その時、黒崎の声が響き渡った。

「無駄な抵抗だ。お前たちは、私の手に負える相手ではない」

　黒崎は、マザーコンピューターの前に現れ、三人を見下ろしていた。

「この世界は、私のものになる。そして、お前たちは、私の実験の成功例として、永遠にこの地下に閉じ込められる」

　黒崎は、冷酷な笑みを浮かべながら、マザーコンピューターに最後の指令を送った。

「全てのシステム、最大出力で起動せよ！」

マザーコンピューターは、黒崎の命令に従い、地下施設全体を震わせた。

「終わりだ！」

　黒崎は、高笑いしながら、目を閉じ、勝利を確信した。

　しかし、その時、予期せぬ出来事が起こる。

　黒崎の最も信頼していた部下が、突然、黒崎に銃を向けた。

「黒崎、もう終わりだ。あなたの野心は、許されない」

　部下は、黒崎の野心に共感していたが、その暴走を止めるために決意を固めたのだ。

「何だと…！」

　黒崎は、裏切りに驚きを隠せない。

　部下は、黒崎を撃ち、マザーコンピューターの電源を切断した。

「これで、あなたの野心は終わりだ」

　部下は、そう告げると、すぐに山県たちの元へ駆けつけた。

　黒崎の野心は阻止されたが、戦いはまだ終わっていなかった。

　残りの怪物たちとの戦いが続き、地下施設は崩壊の危機に瀕していた。

　しかし、山県たちは、諦めずに戦い続けた。

　そして、ついに、全ての怪物を倒し、地下施設から脱出することに成功する。

　地上に飛び出した三人。

「これで、やっと自由になった」

　山県は、深呼吸をして、そう呟いた。

　烏丸と大佐も、安堵の表情を浮かべていた。

　しかし、彼らの戦いは、まだ終わっていなかった。

　黒崎は、まだ生きていた。裏切った仲間、伊集院は『中佐』の駒を持っていた。『中佐』は『大将』には勝てない。伊集院は返り討ちにあった。

　そして、彼は再び、新たな計画を立てていた。

次回予告

　黒崎の野心は阻止されたかに思われたが、彼は再び動き出す。そして、より壮大な計画を立て、世界を混乱に陥れる。山県たちは、再び黒崎と対峙し、人類の未来をかけた戦いに身を投じる。

* 黒崎の新たな計画とは？

* 山県たちは、どのように黒崎の野心を阻止するのか？

* 世界の運命は？

今後の展開にご期待ください！